実り 2021.10.21

10月に入ると、金木犀の香りが風に乗って、秋をいっそう感じさせてくれます。

嵯峨校では9月から、特別コース(卒業生対象の着物制作のコース)の生徒さんが新たに加わり、本科生と交流の場も増えました。
染織を始めると、一度はやってみたいと思う絣。糸を括って染めて、模様を織り出す絣に布の世界が広がるようで、生徒さんたちはそれぞれ帯や着物などに絣の技法を挑戦しています。

デザインをどうやって括って染めて絣にしていくのか。頭で考えるだけでなく手も動かしながら試行錯誤の日々。目の前で仲間がしている作業が一番の答え探しでもあります。
デザインは違うけれど、素材も道具も同じだけに、仲間の絣のお手伝いをとても熱心に手伝っています。


毎月1回ずつ、志村洋子先生、志村昌司先生による講義を行っています。

様々な角度から仏教や民藝の思想、日本文化や社会問題などを先生方の言葉を通じて学び、考えを深めます。染めや織りだけに集中してしまいがちになる時に、立ち止まって耳を傾ける事が、自分自身を客観的に見つめ、広い視野を持ってものづくりに向き合う事につながります。アルスシムラでは欠くことのできない時間です。


日々の学びを種にして、生徒さんたちは自分の中にどんな花を咲かせるのか。

秋の実りを収穫する日が来るように、それぞれの裂を持ち寄る時が楽しみです。


アルスシムラでは、2022年度生徒を募集しています。

見学会やオンラインでの面談も行っています
興味のある方はお気軽にお問合せください。


いいなと思ったら応援しよう!