スタミナについて

今回は試合での「スタミナ」について考えてみたいと思います。
例えばK-1の試合は3Rですから、
ボクシングの4回戦同様どちらかと言えば最初からハイペースでの試合展開になります。
私はボクシング出身なので、
どうしてもボクシングをベースに考えてしまうのですが、
ラウンド数が少ない分、試合がハイペースになり途中スタミナが切れガス欠となるケースが発生します。
ラウンドが短いのにスタミナ切れ?
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
理由として主に考えられることは、以下の5点だと思います。

①    ハイペースで飛ばし過ぎてガス欠を起こすパターン
②    そもそもスタミナがない
③    アクセルを踏む必要のないところでアクセルを踏んでガス欠を起こすパターン
④    呼吸を正しく行えていない
⑤    減量とリカバリーがうまくいかなかった

上記の理由をみて特に感じることは、
1R 3分をフルで動く練習を普段からするべきだということです。
スタミナが心配だから、
温存する試合をする省エネタイプの選手もいますが、
手数の少ない消極的な試合は、総じてつまらない試合になってしまいます。
ですからスタミナの心配なく打ち合える練習を普段からしていくということが、ポイントになると思っています。
練習でも、フルで動いている状況を5R連続して動くことができれば、
スタミナがないということはありえませんし、
特にスタミナ強化をしたい場合は、
ダッシュ系のサンドバックトレーニングで、
連打することにより心肺機能を強化することができます。

また、ラウンドが進むとパンチや蹴りの強度が、
明らかに1R目と比較すると落ちてしまう選手は、
呼吸法と体の使い方の見直しを図るべきだと思います。
試合中の呼吸法は、攻撃にスピードとパワーを出す役割と、
動きの中で呼吸を整え、心肺機能回復の役割を果たします。
インターバル中の呼吸法は、心肺機能を回復させる役割を果たします。
実際にどのように呼吸法を行うかについては、
企業秘密なのでお伝えできませんが、
その位呼吸法は大切だと考えております。

アクセルを踏む必要のないところでアクセルを踏んでいるパターンの解消方法は、スパーリングなどの実践練習によりアクセルを踏むところと、
回復させるところを学んでいきます。
回復の局面のときに、休むという意識だと身体が弛緩してしまい相手に見透かされてします。
相手に隙を見せず要所要所でプレッシャーをかけながら回復させることを覚えていきます。
厳しい局面で自分を救ってくれることに繋がることを、
普段の練習から心掛けていく必要があります。

減量とリカバリーについては、また別の機会に考察していきたいと思います。

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