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テールゲートリフター特別教育の義務化について
以前に「物流2024年問題における医療業界の影響について」というコラムを上げましたが、その問題に関連してゲート付きのトラックに対して特別教育の実施が2024年2月1日より義務化されました。
弊社でも医療機器の引取の際にゲート付きのトラックを使用しておりますので、社員一同にて特別教育の講習会を実施しましたので、その内容や様子をレポートします。
労働安全衛生規則の一部改正について
https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/001057133.pdf
厚生労働省により労働安全衛生規則の一部改正案が発表されました。
労働安全衛生規則の一部改正
(テールゲートリフター特別教育の義務化、昇降設備の設置等)
公布日:令和5年3月
施行/適用期日:令和5年10月1日
※テールゲートリフター特別教育の義務化は令和6年2月1日
気になる改正内容は?
ポイントは以下の3点です。
①昇降設備や安全帽(ヘルメット)の着用義務化となる対象車両が最大積載量2トン以上に拡大
現在、最大積載量5トン以上の貨物自動車については、昇降設備の設置義務および荷役作業を行う労働者の保護帽着用が義務付けられていますが、これらの義務の対象となる貨物自動車を、最大積載量2トン以上の貨物自動車に拡大します。
なお、保護帽を着用させる義務の拡大については、荷台の側面が構造上開閉できるもの等、昇降設備が備えられている箇所以外の箇所で荷役作業が行われるおそれがあるものや、テールゲートリフターが設置されているもの(テールゲートリフターを使用するときに限る)とします。
②テールゲートリフターの特別教育が義務化
荷役作業を伴うテールゲートリフターの操作の業務を、労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)第59条第3項の安全または衛生のための特別の教育が必要な業務とします。 テールゲートリフターに関する知識、テールゲートリフターによる作業に関する知識及び関係法令の科目に係る学科教育(計4時間)及び、テールゲートリフターの操作の科目に係る実技教育(2時間)を新たに規定するもの。
③貨物自動車の運転席とテールゲートリフターの操作位置が異なる場合、運転者が運転位置を離れるときの原動機の停止義務等について、適用を除外
テールゲートリフターの操作においては、原動機を動かさなければテールゲートリフターが動かない構造のものも存在することから、運転席とテールゲートリフターの操作位置が異なる場合においては、逸走防止措置を引き続き義務付けるが、原動機の停止義務については適用除外とすること等とするもの。
改正の背景
テールゲートリフターが起因する労働災害(事故)は、令和2年度で330件発生。そのうち4割以上が休業見込日数60日以上の重大災害。また、死亡事故も複数件発生している状況でした。
陸運業の墜落・転落による死亡災害の分析では「最大積載量5t以上のトラックからの災害が約5割、最大積載量2t以上5t未満のトラックからの災害が約4割」との結果がでています。
5トン未満のトラックでは、保護帽の着用義務が無かったことから、保護帽を着用しておらず死亡事故に繋がったケースもあり、これまでのルールでは、荷役作業における安全確保は不十分であったことから今回の改正に繋がりました。
テールゲートリフター特別教育講習の様子
弊社でも去る2024年2月19日に特別教育を実施致しました。
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