治療モヤモヤ
漢方の先生にあまり良くなりませんと状況報告したら、甘いもの控えて過食やめてねって、先月言われたことと全くおんなじことを言われたけど、まだ甘いもの食べてると思ってるのか?
もう言われた通りにちゃんとやってるし、やってるんですけど治りませんって言おうかと思ったけど、口答えしてるみたいになりそうだからぐっと堪えた。最近こういう、ぐっとこらえるみたいなことが増えていて、堪えられるだけ大人になったのか、それでも家に帰ったらずっとモヤモヤして、そしたらかえってオートミールを過食してしまった。結局、大人になんてなってない。いつまでも大人は判ってくれないという気持ちのまま生きている。
そんな調子で、男は判ってくれないとか、理系は判ってくれないとか、自分の中で排他の要素が増殖していって、気がつけばたった一人になっている。自ら遠ざかる、遠ざける。
歩み寄る努力をしようとすると、なぜかいつも、文句を言っているような雰囲気になって、結局自分が悲しくなるのがわかってきてしまったからだ。
鍼の先生の時もそうだった。「ちゃんとやってます、でも治らないんです」ということを、自分の努力を否定しないために伝えたい。だけどそれを言うと医者は、処置を否定されているように思うのか、(今までそうやってクレームをつけられてきた過去があるから余計に)ムッとするところがある。見放されて薬を所望できないと困るというパワーバランスの関係上、患者は医者の機嫌を損ねることはできないので、ぐっと堪える。
そもそも、東洋医学というのは医食同源、養生による改善が前提としてあるため、治らないとすれば生活の何かが間違っているはずで、もちろん医者は患者の全てを把握しているわけではないので、患者自身の試行錯誤が求められることくらい、こっちだって判っているし、治らないことで医者を批判したいわけではないのだ。
今日だって治りませんと文句を言いにいったのではなく、薬をもらいにいって、どうですかと聞かれたから正直に治りませんと言っただけで、そんなに早く治せるだなんておもってもない。いままで悪い生活をしてきた報いだってことも理解してる。
ただ私は、自分の努力が可哀想になっただけだ。先生の「甘いものは甘酒やさつまいもとかだけね」と言う言葉を信じて、日毎果物も一切摂取せず、コンビニのスイーツなどもってのほか、自炊にも一切砂糖を使用しない徹底を、否定されたら私はどうすればいいんだろう。あれだけ好きだった小麦のパンも、絶ってからもう一年たとうとしている。それともバレンタインに彼氏にあげたチョコレートのたった一粒を、味見したあれだけを、責められているのだろうか。
最近ほんとにイライラしてばかりでダメだ、イライラしてはぐっと堪えるを続けてきて本当に疲れている。職場でも自分ではよく頑張ってきたはずだが、不具合があるたびに、なんとなく私を疑う上司のことがだんだん嫌になってきた。
文系だし、頭の回転が遅いタイプなのはよくわかってる。でもどこかで「女だから」馬鹿だと思われている感じがして、それはお客様先にいた女の人に対しても、まあ○○さんならやらかしそうだよねと言うニュアンスの発言をたびたびしていたこともあって、そう思うのかもしれない。彼女に関しても私に関しても、個人に対する純粋な評価からそう言われているのかもしれないから仕方がないとしかいえないところが、いつも判然とせずモヤモヤする。ただ、いままでも疑われては、私が原因でなかったことが幾度もある中で、なぜ疑われなくてはいけないのか?と憎しみが込み上げる。
こんなふうに書いているけど、多分、私にも原因はある。失敗するのが怖くて、なんとなくいつも自信がなさそうに見せているし、失敗した時は女だからごめんね的な雰囲気を、たしかにどこかで持っているような気がする。
この属性を自ら変えない限り、変わらないとは思いつつ、周りの雰囲気に縁取られた私の輪郭は、もうどうにも動かしようもなく女の形をしている。