「暑さ・火気」を味方につける方法:四柱推命
季節は夏に向かっていて、気温が高い日が続いていますね。
暑いのが得意な人でも、最近の暑さは尋常ではないので、しっかりと体調を整えてお過ごしください。
真夏よりも暑くなり始めの頃の方が、身体が気温の上昇に慣れていないため、体調を崩す傾向が高いそうです。
暦の上では「夏の盛り」です。
6月の干支は「戊午」、そして、7月は「己未」になります。
先月が「丁巳」で、とても熱い(暑い)気でした。そのまま今月もそれを引き継いでいます。特に、「戊・己」の土気は「蓄積」する特徴があるので、熱く燃えた土は、今後2ヶ月間、その熱を蓄積していきます。
熱量が高い気は、とても活動的になる特徴があるために、行動したい人にとっては良い時期だと思います。
熱くなると、気は、外に向かって拡散していきます。
つまり、やりたい事が増えていく、やればやるほど仕事が増えていく、動けば動くほど「もっと頑張らねば」と気持ちが焦ってしまうかもしれません。
本来土気は、どっしりとした安定の気ではありますが、今月の「戊」は、「都会のアスファルト」や「真夏の炎天下の砂浜」みたいになっています。焦燥感に苛まれてしまわないようにしなくてはいけません。
焦燥感に苛まれると、気持ちが拡散していき、自分がどこに向かって進めば良いのかが、わからなくなってしまいます。意識が拡散すると、目の前の「時」だけでなく、「過去の時」や「未来の時」にも広がってしまいます。そこで、過去に起こった嫌な事を思い出します。
また、まだどうなるかわからない未来の展開についても心が向かいます。
意識には「時間感覚」がないと言われているので、過去も未来も、そして今も、全て「同じ」と捉えてしまい、大切な今に向かう気の密度が薄くなってしまいます。気の密度が薄いと、力が十分に出なくなってしまいますよね。なので、普段から気を集中しておく事が大事だなと思っています。
では、暑い最中に、どうすれば気を集中できるのでしょうか。
極まり過ぎた火気は、周囲に拡散しまくっているので、「向かう先」を決めて、それ以外の炎を消さないといけません。具体的には「ゴールを明確にする」そのためには「優先順位を明確にする」こと。
ただし、火気が強すぎると、半ば強引にゴールに到達しようと、大量の炎を向けてしまいます。そうすると周囲に「類焼」する危険性が高いですよね。それは危ない。なので、ゴールまでの「タスク」を小さく、そして順番に。一歩つづ進めていくのが良いと思います。
では火気が旺盛になると、焦燥感が強くなるのでしょうか。
火気の特徴として、忘れてはいけないものがあります。それは「明るみにする」ことです。
暗くて見えなかったものは、火が灯ると明るくなって顕になります。しかし、明る過ぎると、眩しくて、目を開けて見るのが難しくなってしまいます。なので本質を確認する事ができなくなっていきます。
この現象は、占星術でも取り上げられています。ホラリー占星術は、「質問が成立した」瞬間のホロスコープをたて、それを元に、事象がどのように進んでいくのかを具体的に占う方法です。
ホラリー占星術では、ホロスコープの天体の中で「軸」となる天体を決めます。その天体になるのかは、たてたホロスコープによって違います。その「軸」が、今後そのように進むのか、それから、他の天体からどのような影響を受け、それがどのように変化していくのかを紐解き、「問いの答え」を導き出します。
解釈には、「ラッキー」な配置もあれば、「アンラッキー」な配置もあります。
特に「アンラッキー」な配置は、「軸」と「太陽」との距離がとても近い場合です。特に「アンラッキー」なのは、太陽の左右8.5度以内に天体がある場合。これを「コンバスト」と言います。
天体は太陽の熱のせいで絶望的なコンディションにある(『ホラリー占星術』p138 説話社 いけだ笑み著)と解釈をします。
太陽の光が強過ぎて、天体本来の光をかき消されてしまうからこのように考えられています。特に、天体が太陽に向かう方向に進行する時は、「ますます状況が悪化する」とされています。
心が焦燥感に支配されてしまったら・・・
・炎天下の太陽にジリジリ焼かれている自分の姿を想像してみると良いかもしれないですね。とりあえず、涼しい場所に避難して水分補給をしてみましょう。
心と身体と気は繋がっています。なので、身体がクールダウンできたら、自動的に心も気もクールダウンできるはずですから。
ホラリー占星術では、太陽から離れていく方向に天体が進行している場合は、「状況が徐々に良くなっていく」と考えこともあります。
クールダウンを上手にできていれば、6月7月は、きっといろんな「課題」をやり遂げる事ができると思っています。