外国人が介護で働くことについて。
皆さんはどのように思いますか。
私は賛成です。
賛成の理由は、
・人手が足りない、集まらない、とされている中で「働きたい、やってみたい」と言ってくださるから。
・「家族の絆を大切にする」感性が、自分より強いなぁ、と感じることがあるから。
というか、「賛成」か「反対」かと論じているヒマはなく、いっこくも早く一緒に働いてもらって、経験を積んでもらわねば、ゆくゆくの日本の介護がまわっていかないのでは!
と、現場職員は思うわけであります。
自分の体験、経験を普遍化させて物言うのはためらわれますが。
自分の考えがすべてではないぞ、という注意とか配慮は持っているつもりです。
読者は少ないし(笑)、保険かける意味あるかな、とも思うけれど念の為。
プロフィールでも紹介しているとおり、介護業界の国際化に興味があります。
ここで国際化、といって私がイメージしている内容は、
・介護職に、外国人労働者が増えること。
・利用者に、外国人が増えること
・日本の介護サービスが海外に展開していくこと
・海外の介護サービスが日本に展開されること
などです。
少しずつ、そうした面を感じるようになってきています。
ですが、他の生産業とかサービスの分野に比べて遅れているな、と感じます。
(『IT導入』というテーマも然り、ですが、この記事では扱いません)
介護職としてこれからも働いていこうと考えているので、このような国際化(グローバル化)という波はしっかりとらえておきたい。
・・・で、自分の働いている施設に、数名、外国人ヘルパーがいらっしゃり、バリバリ働かれている姿を観て、大変刺激を受けている者です。
なのであまり深く考えていなかったのですが。
ネット記事を読んだところ、
・外国人?いや、日本人を介護するの無理でしょう
・現場が混乱する
・介助手順の事故や、薬の出し間違いなど、リスクがある!あぶないよ。
という意見を見かけました。こちらのサイトのコメント欄です。
https://www.minnanokaigo.com/news/kaigogaku/no576/
日本語が不慣れな為に、リスキーに感じるところはありますよね。
ましてや「いのちに直結する仕事」ですから、中途半端な受け入れ方を行えば、
コミュニケーションがうまくとれなくて困る、というレベルでなく、
重大な事故につながりかねない、と思います。
それはそのとおりだと思います。
が、介護がまったくできない、という評価も違うと思います。
現に、私が目にしている方は、ご利用者の笑顔を引き出し、業務をひととおりこなしていらっしゃいます。
「それは、その方だからできているのであって、すべての外国人労働者が、とりわけ、日本の介護業界で『働きたい』と志している外国人すべてに、あてはまるわけではないのでは??」
それも、そうかもしれません。
なので、ゼロか、100かではない、と結論させてください。
日本人でも、やってみて合う合わないというのが分かり、続ける人もいれば続けることができない人もいます。外国人とて同じことだと思います。
ただ、気になる観点もありました。
・悪徳な事業主から、不当な雇用を受けて働かされる可能性がある。
だから、あまりバンバン外国人雇用を推進すべきではない、という意見です。
これもしばしばニュースで目にしますね。
雇用基準、福利厚生、その他のサポート体勢の明確化、充実が必要だと思います。
最近では「同一労働同一賃金」というテーマも課題に挙がると思います。
ただやはり国際化の波は、避けられないでしょう。
避けられない、というか、嫌がっていても仕方がない、というか。
ゆくゆく、そのような流れに迎合するのだとしたら、
早いうちから自身のマインドセットを練り直していく必要があると思いますし、
自分だけ変わっても足りません。
いっしょに働くチームの理解、現場の理解が必要になってくると考えます。
https://phdo-info.com/carereceiving/
http://www.mcw-forum.or.jp/image_report/DL/20170420-1.pdf
参考にさせて頂いたサイトです。
特に上のPDFからは、
「外国では、外国人労働者が介護することはわりとメジャー」という情報を観ることができました。
「日本人は日本人が観るべきだ!」という考えを聴いて。
そのニュアンスは分からなくもない、と思いましたが、
「自分のケツは自分で拭くべき」的な観点と同等の発想だとしたら、そもそも家族外の他者に介護を任せるという仕組みすら否定する意見となってしまうのではないでしょうか。
あるいは、おなじ福祉領域で考えれば、外国人保育士に赤ちゃんをみてもらうことも「おかしい!」ということになるのでしょうか。
外国人の先生に日本語をならったら「おかしい」のでしょうか。
うーん。「日本人としての誇りを失うべきではない」という感覚。
「日本人の誇り、プライド」と、「国際的に助け合い、関わり合っていくこと」
よくよく見つめたい課題であると思います。
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