ベンゾイン(エッセンシャルオイル / 精油のプロフィール)
ベンゾイン / Benzoin(学名:Styrax benzoin) エゴノキ科
バニラに似た甘い香りです。
ベンゾインの木から採れる樹脂は、古くから香料や薫香など広く用いられてきました。
古代エジプト時代には既に香料として、他の多くの古代文明でも化粧品の原料として使われていました。
悪霊を祓う目的で宗教儀式にも用いられていたようです。
現在では香水の保留剤として利用されています。
ベンゾインは、特に悲しいとき、孤独を感じたときに役立ちます。
また、吸入することによって、呼吸を楽にしてくれる薬として古くから珍重されてきました。
和名「安息香」という名のとおり、「息」を「安らかにする香り」で、呼吸器系によく作用するエッセンシャルオイルとしても知られています。
さらに、肌の張りをよくし、瘢痕を柔らかくしてきれいに消し去る働きがあります。
ひび割れ、あかぎれなど乾燥した肌に効果を発揮します。
かかとの乾燥やしもやけにもお薦めです。
蜜蝋で作るハンドクリームにも、よく用いられます。
特に、寒さでお肌がかさかさするころ、ベンゾインが活躍します。
心理的には、ベンゾインの甘い香りに、気持ちが落ち着き、傷ついた心を癒された方は多いようです。
緊張や不安をほぐして心に安らぎと温もりをもたらすエッセンシャルオイルです。
非常に粘性が高く、特に冬はビンを逆さまにしても落ちてこないことが多いです。
スポイトを使った方がいいかもしれませんね。