「視点」は幸せのキーワード
最近、「視点」について触れている言葉や文章によく出会います。
きっかけは「アート思考」について教えてくれたギャラリーを営む友人のエッセイ。
「アートとアート以外の分野を横断的につなぐ点をみつけ、点と点をつないで線を結び、面をつくることで自分が認識できる世界を拡げていくこと」
この文を読んで、昔観に行った「未見の星座~コンステレーション~」という展示を思い出しました。
「コンステレーション」とは英語で星座のこと。
ユング心理学では「一見無関係に並んでいるようにしか見えないものが、ある時全体的な意味を含んだものに見えてくること」を意味するとか。
そう、例えば夜空に輝く星々が白鳥座や小熊座として立ち上がってくるように・・・・・・
もうひとつは、「俯瞰(ふかん)」につながる視点。
今、再読中の上橋菜穂子著の「守り人」シリーズ作者あとがきにあった「絶対の視点がない物語」の紡ぎ方。
主人公ひとりの視点・価値観にとらわれず、登場人物の数だけの視点があることで、より相対的に複眼的な物語が生まれるのではないかという内容でした。
なぜ、そこに意味を見出すかというと、「ひとつの視点に固着することの恐ろしさをずっと感じてきたから」
どうやら、横でも上でも、違う「視点」を得らえることは、なんだかすごいことのようです。それは、目の前の景色が全然違って見えるほどのパワーがあり、人生をガラッと変えてしまうほどのものかもしれない。
だからこそ、そう簡単なのではないのだろうと思います。
得難いものだと知っている。そこに希望があることも知っている。
だから私たちは、
「いつもと違う道を歩いてみる」「初めてのお店に入ってみる」「普段選ばない本を手にとってみる」「自然に触れる」「よく食べよく眠りよく動く」「気になることをメモする」「部屋を片付ける」「感謝の気持ちをもつ」
そういった小さなことからやってみようと思うのかもしれません。
友人おすすめの「アート思考」についての本も取り寄せました。「新しい視点」=「知らなった世界」に出会えるかも!ととても楽しみです。
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