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【煩悩と瞑想と脳のしくみ】

正しく見ることができないのは

煩悩による

と前回書きましたが




正しく観ることができないのは

脳科学の見地から言いますと





海馬と扁桃体が
情報をやりとりするときに
前頭前野が介入できていない状態。



扁桃体はもっぱら
生体や種の保存にとって
重要かどうかという観点で
情報を振り分けています。


扁桃体は
不安や恐怖によって
活性化することがわかっています。


不安を司る扁桃体は
海馬と隣接しており


喜怒哀楽
快・不快といった
感情面の情報を海馬に伝えています。




前頭前野は
抽象度の高い思考を司っています。



海馬と扁桃体のやりとりに
前頭前野が介入すると


抽象度の高い思考によって
感情を制御することができます。



客観的にみる
俯瞰してみる

といった時


前頭前野が働いている
ということになるのですね。




この「正しく観る」を

仏教の天台宗では

「止観」といっています。



「止観」という言葉の中に

「止」めるのは「煩悩」

「観」るとは「正しくみる」

があらわれています。


俯瞰して
自分の感情や心の動き
体の感覚
起こっていること

そのつながりを
ただ、そうである
と感じていくこと。



不安や恐れの
渦中に入るのではなく

まるで、外側から眺めるが如く。


瞑想には
いろんな方法がありますが

瞑想方法として
「正しくみる」は
お稽古の一つとも言えますね。


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知詠
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