アロマテラピーと薬物動態について
ADME(アドメ)という言葉を聞いたことはありますか?
生体に投与された薬物が、吸収(absorption)されて体循環血液中に入り、生体内に分布(distribution)し、肝臓などで代謝(metabolism)され、尿中などに排泄(excretion)されて生体内から消失する過程の頭文字をとったもので、薬物動態のことです。
「薬物」動態が、アロマテラピーと関係あるの?
そんな難しい言葉までアロマテラピーをやるのに知る必要ある?
ただ趣味でリラックスするのに使いたいだけなんだけど・・。
そんな声が聞こえてきそうですが、私がもしそのように言われたら答えは「YES」。「知っておいた方がいいと思うよ。」です。
自然療法と薬物動態について
自然療法が流行し始め、様々な人がアロマテラピーを学んでいます。
「メディカルアロマ」や「メディカルハーブ」といった言葉もあり、ある程度学んだ方なら、精油やハーブに「禁忌」「注意事項」といったものがあることもご存知かと思います。
相互作用について
病院で薬を処方してもらう際、食べ物や飲み物などの注意を受けたことはないでしょうか。
薬の種類によっては、一緒に摂取しないよう指導を受けるものがあります。
それらは、「相互作用」といって、薬の効き目を強くしたり弱くしたりする可能性があるため指導されているのですが、効き目が強くなれば体調が悪化することもありますし、効き目が弱くては何のために服用しているのかわからなくなります。
2000年5月には、現厚生労働省より「セントジョーンズワート」というハーブが医薬品の効果を減弱する可能性がある、と、いくつかの薬剤との併用について注意を行っています。
精油やハーブを扱う人は、「天然由来のものだから安心・安全」という謳い文句は使うべきではなく、危険性も孕んでいることを意識しておくことが大切です。
学べば学ぶほど、ハーブティーですら安易に勧めることは怖いと感じることがあります。
精油の薬物動態
相互作用については上記の通りですが、精油単体なら大丈夫なんじゃないかと思いますか?
アロマテラピーは嗅覚だけでなく、タッチング・トリートメントなどによるメリットが期待できます。
【精油が体内に入るルート】
①鼻➡大脳辺縁系→神経系・内分泌系・免疫系へ
②皮膚➡皮膚そのものへ/皮膚→血中→体内の各器官へ
精油の芳香成分は非常に分子量が小さく、脳や血中へも入り込んでいきます。
ある精油はトリートメント開始後30秒で精油の成分が血管に入り、約20分で全身の細胞へ行きわたり、排泄物として出ていくまではおよそ24時間かかったというデータもあります。
薬と併用していなかったとしても、ただ香りを楽しみたかった方が、このことを知っていると知っていないとでは全く考えが異なるのではないでしょうか。
「メディカル」と名の付くものを学びたいと思っている方の中には、「薬の代替として使いたい」と思っているのに「薬と同じように扱いに注意が必要なものである」ということは考えない方がいます。
薬に用法・容量があるのと同じように、精油も量を多く使えば良いというものではありません。
また、精油は薬と異なり、全ての成分がはっきりわかっているものではありません。それなのに、なぜ薬より安心・安全に使えるものだと言えるのでしょうか。
日本ではまだまだ「雑貨」として使い方も雑なことが多く、わざわざ「メディカル」とついていなくても、今回書かせていただいたようなことだけでも最低限広まって欲しいことだと思っています。
アロママンでは、精油の化学や成分、注意点についてもしっかりお伝えし、自信を持ってアロマテラピーを楽しんでいただけるよう心がけております。
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