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イヤーマフをする。本当にそれだけで解決するのか?



こんにちは、あろえです。

イヤーマフ、皆さんは使用されていますでしょうか?


一般的に聴覚過敏のお子さんにとって不快な音を遮断するために使用していると思います。

しかし、実際にイヤーマフを付けたことがある人は分かると思いますが、全ての音は遮断できてはいないのです。

付けた感じ、話し声は聞こえるけど、小さい音は防げる、または音の音域が変わって聞こえるような感じですか。
音を軽減させるというのが正しい言い方かもしれませんね。


なので、イヤーマフというものを過信してはいけないです。

そしてイヤーマフを付けても、聴覚過敏に関すること全て解決はできていないのです。


なので、ASDの方を支えるためにどのようにしていくべきか。

それは、視点を広げるということです。


イヤーマフというのは、イコール、不快な音を「遮断させる」という方法となります。

では、別の視点で考えると、不快な音を遮断するために、「別の音を重ねる」という方法もあります。

つまりは、イヤーマフを付けずに、ヘッドホンから好きな音楽を大きめの音量で流すという方法です。

これだって一つの方法として考えることもできます。


さらに別の視点で、イヤーマフで不快な音を防ぎつつも、「別の情報に注意を向ける」というのも一つの方法です。

ASDの方は、耳から得る情報よりも、目で見る情報の方が優位に働く場合が多いです。

なので、不快な音がどうしても避けられない場合には、イヤーマフをしつつも、例えば、本人さんが好きなキャラクターを見て楽しめるアイテムを持っていたり、ゲームを操作してもらったりといった考え方も一つの方法です。


さらに別の視点として、そもそもの本人の不快な音についての原因を考えるということです。
そもそも本人さんが拒否的な反応を示したときに原因は本当に不快な音なのか?

子どもの金切り声とか、電車の汽笛とか、大きい音とか。色々あると思いますが、ASDの方というのは、我々が考えられないような独特な情報のキャッチの仕方をしています。

音に注目をしているかと思いきや、実は動きであったり、形であったり、、、

なので、定形発達の我々の価値観で「この音は嫌だろう」と考え、判断してしまうと、支援を失敗しやすくなってしまいます。

原因を仮定するのは良いですが、決めつけるのは控えましょう。
原因は「音かもしれない」けど、「音が原因」だけではないかもしれません。

ASDの方の支援は多角的な視点が求められます。がんばっていきましょう。

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