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2023.6.26 理科 垂直抗力の作用点はどこ? (その2)

2023.6.25 の記事の続きです。
(先生の話)
上の写真は、机と本を離して描いたものです。
まず、イの図から。垂直抗力の作用点が机にあるとすると、本に働く力は下向き1本の力だけになってしまいます。
これは、力の原理(1)の図ですから、本は下に動き出すことになります。よって、正しい図ではありません。
次に、ウの図です。
本には、2本の反対向きで大きさの等しい力が働いていますから、力の原理(3)の図になります。本は確かに動き出していません。しかし、今考えている問題は「本に働く力を書こう」です。それなのに、机に働く力を書いてしまっています。
正解は、アの図です。
「本に働く力」の作用点は、2つとも本にあるのです。
ここで質問。もしアの図が正しければ、机を取り去ったら、本は空中浮遊するのではありませんか?
いえ、そんなことはありません。
机を取り去ったとたん、机は本を押せなくなり、「机が本を押す力」(垂直抗力)はなくなるので、力の原理(1)に従って、本は下に動き出します。

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