もし海外在住の日本人に何か送るなら…きっと喜ばれる心配りと5つのモノ
こんにちは、アークです。
海外在住歴8年、まもなく9年目に突入。この夏3年ぶりに一時帰国をしました。「日本育ちだから」というのを横に置いたとしても、やはり「日本のモノは良いなぁ」とつくづく思いました。ぜーんぶ、買い占めて帰りたいって。
私が住んでいる台湾では、おそらく世界中のどこの国よりも日本のモノが手に入るでしょう。もちろん値段は高いですが、近所のスーパーで買えるだけでもありがたい。そんな環境にどれだけ助けられたことか。
それでも、どうしても買えないモノや「あのメーカーが欲しいんだけどなぁ」と思うことは少なくないです。
コロナ禍で一時帰国が困難になってから(一時帰国は日本のモノを買い込む大切なイベントなんです!)、どうしても日本のモノが必要な時は「高いけど止む無し!」と折り合いをつけて輸入品を買ったり、Amazonや代行業者を使って日本から調達したり、高い送料と面倒な発送作業を実家の親に頼んで国際配送をしてもらったりしながら、なんとかやりくりしていました。
そんな中で、とても嬉しくて心が温まるのが、友人が送ってくれたり、出張者がハンドキャリーしてくれたりする『現地ではなかなか手に入らない日本のモノ』。
コロナ禍やその他さまざまな事情で日本に一時帰国できない(また買い物をする時間も取れない)ような方に対して、なにかを「送る」「代わりに運べる」機会があったら、ぜひ一言声をかけて欲しいなと思います。
私もそういうちょっとした心遣いにたくさん助けてもらったので、恩送りも兼ねて、海外在住の日本人に「〇〇いる?」って聞いたらきっと嬉しいモノを書き残しておくことにしました。
どなたかのお役に立てれば幸いです(^_^)
ぜひ事前に聞いてみて欲しい。「〇〇必要?」って具体的に。
用事のついでや何かあった時に「欲しいモノある?」と聞かれることがあります。
その気持ちだけでも充分嬉しくて、たいていは「大丈夫、ありがとう」と答える人が多いのではないでしょうか。遠慮もあるかもしれませんが、なにかにすごく困っているわけではないので、素直に「大丈夫」と出てくるのでしょう。私もその一人です。
私の友人で、とても素敵な心配りと声かけをしてくれる人がいます。以前台湾に住んでいた元駐在妻で、家も近所で子供の年齢も近かったので、彼女とはお互いに助け合う関係でもありました。
その彼女のなにが素敵だったのか。
彼女の「欲しいモノある?」の聞き方がとても具体的で、決して社交辞令ではなく本当に私のことを気にかけてくれている感じがして、「遠慮せずにヘルプ求めてね」という空気感がとても心地良かったのです。痒い所に手が届くとはこういうことかと思ったほど。
たとえば、子供が病気で外出できなくなった時は「午後スーパーに行くので、なにか買ってこようか?牛乳とか足りてる?」
また、子供の急な入院に付き添いしなければいけなくなった時は「明日病院の近くに用事で行くので、必要なモノあったら届けるよ。食事はどうしてるの?軽食とかカップラーメンとか届けようか?」
そして、彼女が先に日本に帰国した後も、私宛に荷物を送るついでと言って「いま子供たちの間で〇〇が流行ってるんだけど、食べてみる?」とか「そろそろ新学期、文房具で足りないモノある?週末百均に行くのでそこで買えるモノなら送るよ」とか。
もちろん特に困ってなければ「大丈夫」と答えますが、そんな風に聞いてもらえるとつい甘えたくなってしまう。「じゃあ、そのお菓子2人分欲しいな」とか「赤青鉛筆お願いできる?台湾では見つからなくて困ってたの。」なんて言って、何度も助けてもらいました。
図々しいでしょうか?遠慮すべきでしょうか?
意見が分かれるかもしれませんが、私はそういう心遣いが素直に嬉しくて、結構甘えてしまいました。モノだけでなく、心の温かさも感じたことを覚えています。
それ以来、私も誰かに何かを送る時は「なにか欲しいモノある?」と聞くことに加えて、「もしかしたら必要としているんじゃないかな」と相手の様子を想像して「〇〇は必要?」と具体的に聞くようになりました。あわせて「(いつ)買い物に行くので、ついでに買ってくるよ」と“わざわざ行く感”は出さないで。
「大丈夫」であればそれで済むし、「実は…」と出てくれば相手の役に立てるかもしれません。
日本と比べて不自由だったり、日本のモノが手に入りにくい海外生活だからこそ、そういった心配りは素敵だなぁ、素直にありがたいなぁ、それだけで元気をもらえるなぁと思っています。
では、具体的にどのようなモノが喜ばれるのでしょうか?必要とされているのでしょうか?
「なにか送りたいけど/持って行ってあげたいけど、何が良いかわからない」という方へ、きっと喜ばれるであろう5つをご紹介します。
いずれも私や知人の経験談ではありますが、似たような環境におかれている方ならきっと「もらったら嬉しい」と思うモノたち。ぜひ参考になれば幸いです。
1.なんといっても日本のお菓子は嬉しい
海外で生活していて疲れた時に一番嬉しいモノ、癒されるモノって、やはり「日本の食べ物」だと思います。数日間の海外旅行や出張でも、帰国して味噌汁やラーメン、牛丼を食べて「やっぱり良いなぁ」と思った経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
では、どんなお菓子が良いか?
送り先の方の好みが一番ですが、甘いモノ(チョコやクッキー)やポテチ系は比較的現地でも買えるので(世界のどこでも買えるブランドなど)、日本メーカーの日本にしか無さそうな商品ならば、もう悶絶です。
特に、子どもがいる家庭なら、子どもウケするお菓子ならもう「神様ありがとう!」になります。(ひとまず隠しておいて、ここぞという時に活用させていただくんですw)
注意が必要なのは、①子供の人数分用意すること(足らないとケンカになる)、②アレルギーの有無(子供は見れば食べたくなる)。
とっても嬉しいけどトラブルになっては本末転倒。家庭の様子がわからない場合は、できれば事前に「日本のお菓子を渡したいけど大丈夫か?」と確認できると良いでしょう。
2.調味料、乾物などの食料品
海外生活が長ければ長いほど、現地で買える食材で調理する人が多くなります。それでも、日本食を作りたい時に困るのが日本独自の調味料。どうしても手に入らないモノや、輸入品ショップで買えるけど涙が出るほど高いモノもあります。
食料品は、Amazonや楽天などの国際配送で送れないことも多いので、「週末スーパーで買える範囲のもので、なにか欲しいモノある?〇〇とか△△とか送ろうか?」と声かけてもらえると、特に切羽詰まっている人にとっては「天の声!」となったりします。
日本食ブームもあって現地調達できるものも増えてきましたが、やっぱり味が少し違う。輸入品スーパーで買えるけれど、躊躇するほど高いモノも多い。
また、おそらく「子供の弁当を毎日作らないといけない」ご家庭にとっては、そのおかずは日々の悩みです。日本のようにお弁当用のおかずが気軽に買えないのでこれは結構なストレス。特に、日本食材の入手の難しい国にお住いの方には、ぜひ「食料品で欲しいモノある?」と具体的に聞いてもらえたら嬉しいです。
3.医薬品
こちらも同様、飲み慣れている日本の医薬品が手に入ると助かる家庭は意外といるような気がします。特に、子どもは味や匂いがちょっと違うだけで嫌がる子もいますから。
我が家でも、一時帰国や日本から荷物を頼める時は、毎回これらを調達しています。
地域によっては頻繁にお腹を壊すようなこともあるでしょうから、「胃腸薬いる?」なんて聞いてみると「欲しい!」てなるかもしれませんね。
4.子供向けグッズ(学用品、知育グッズ、ベビー用品)
これは在住国や子供の年齢、学習環境によってニーズが異なりそうですが、上海・台湾で子育てをしていて、それほどこだわりのない私の経験でも、やはり「使い勝手」を考えると日本製品は素晴らしい!といつも思っています。
たとえば、我が家が今までに何らかの方法で日本から調達したものは、
「現地にも売ってそうじゃない?」と思うモノばかりでしょうが、やはり使い勝手が違うんですよね。大人なら我慢できても、子供はそれだけでやる気を削ぐことにもなるので、できれば「手に入ったら助かる」人はいるんじゃないかと思います。
5.本
我が家では、本はたいていAmazonのグローバル配送で購入しますが、それは台湾だから気軽にできること。配送料が高い国にお住まいの方は、だいたいKindleで済ますか、最小限に留めるのではないでしょうか。
以前聞いた話で「それ素敵だな」って思った本のお届けを紹介しますね。
無くてももちろん生きていける。でも、それがあると日々の暮らしが「助かる、潤う、元気がでる」ようなモノは実はとても嬉しい。
私の経験から5つほど紹介しましたが、もちろん他にもたくさんあります。
100円ショップの便利グッズだったり、大好きなファッション雑誌だったり、推しのグッズだったり。それが無くても充分に生きていけるし、在住国の生活で充分満たされている。それでも、やはり「日本のコレ良いなぁ」とか「もし日本行ったらアレ買いたいなー」というモノ、きっと誰もがあると思うんです。
そして、そういうモノって、毎日のちょっとしたストレスを軽減してくれたり、また頑張ろうってエネルギーを与えてくれたりするんです。
なので、もし、なにかの機会で海外在住の方に荷物を送ったり、ハンドキャリーできる機会があるならば、「何か欲しいモノある?」って聞いてみてください。
もし遠慮の素振りがみえたら「スーパーやコンビニで買えるモノとか、子供が学校で必要としているモノとかあったら遠慮なく言ってね」と、ちょっとの『おせっかい心』で踏み込んで聞いてみてください。意外と「もし買い物に行く機会があれば…」とか「実は〇〇が探しても見つからなくて…」とか出てくるかもしれません。
私のちょっとの『おせっかい心』が、まわりまわって、海外で頑張る仲間たちへのエールになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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