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新元号「令和」に決定したが、なぜ和暦が残るのか

不便さの多い和暦記入

公的機関の手続きで「今年は和暦で何年だっけ?」と毎回悩み、瞬時に計算できず苦しんでいるから、和暦記入は嫌いだ。
だから「西暦に一本化しよう」という声が上がるのはごもっとも。
西暦に一本化してくれたほうが、手続きする人も、システム的にも、明らかに使い勝手が良いのである。これについては異論はなく、大歓迎だ。

しかし、国民の多くは新元号を待ちわびていた。とても面倒な手続きをしているくせに平成の次に対しては期待大なのである。
なぜ一本化を希望する人までもが、こんなに和暦に注目するのかと不思議で仕方なかった。
この新元号に変わるタイミングで「西暦と和暦」について考える機会があったので、まとめてみました。

西暦の特徴

創造主であるイエス・キリストの誕生から、時を刻みはじめ、現在2019年。
西暦が終わるということは、世界が終わることになります。いわゆる終末というやつです。
つまり、創造主が作ったこの世界が滅亡しない限り、西暦はカウントし続け、終末の時が来なければ、3000年も4000年も続きます。
何千年も続くので、一直線のタイムラインで流れを表現するのが「西暦」です。

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和暦の特徴

基本的に天皇陛下の代替わりと共に変わるもの。
和暦を変更した年を“元年(一年目)”として、今までの年はリセットされる。
つまり、このリセットにより、新しい時代がやってくる。
「昭和時代は~」「平成時代は~」と、ひとつの時代で区切って表現するのが「和暦」です。

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このとおり2つには「時間軸の表現」が違う。
そして、西暦と和暦は、

宗教的な考えの違いが強く作用している。
和暦の巡りは、仏教の輪廻転生のように円で繰り返す時間軸の考えがベースにある。
輪廻転生は、亡くなった人が天に昇って人生をリセットされる。そして来世で生まれ変わって地に降り立つ。
死んだら終わりではなく、魂は新たな身体に宿り、再び人生(時代)が幕開けとなる。和暦も終わりはなく、再び新時代が幕開けとなる。

まわるまわるよ 時代はまわる


日本人は、この巡るという考え方にものすごく馴染んでいる。
たとえば、四季も春夏秋冬と来たら、再び春になる。
あるいは、十二支も12年で一周し、再び子年(ねずみどし)に戻る。
このように、ひとつ巡ることで数を数えているものは、極めて日本人向けの表現といえる。

四季は「一年」、十二支は「ひとまわり(十二年)」
和暦は「時代」、輪廻転生は「一生」

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おそらく新時代になっても、公的機関の手続きは面倒のままでしょう。
しかし、和暦には、節目節目で区切る重要な役割がある。
お正月で新年を迎えるように、新時代を迎えることで、気持ちを一新する絶好の機会になります。(#令和元年にやりたいこと も始まっています。投稿しよう!)
まさに4月1日は新年度、新生活が始まる節目の日。この巡りの1日目に新元号が発表されたのは、良かったんじゃないでしょうか。
この新しい気持ちのまま「令和時代」の幕開けとなります。
令和時代が文字通りの良き時代になるよう心から願っています。

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