脳内プレイリスト
今日は朝からずっと、エリック・サティの「ジムノペディ第1番」が、脳内に低く流れている。自分だけに聞こえる音楽だ。
聞き馴染みのある冒頭部分から、レコードの針が飛ぶように中盤の少し高音になる部分に移り、また冒頭に戻り、繰り返し、ランダムに行ったり来たりしながら終わることがない。昨日、どこかでたまたま耳にしたからだろう。
どこで聞いたのか思い出せもしないのに、音楽や歌の一節が頭から離れずに、気付けば延々と脳内に流れ続けているということがある。ありませんか?
多くの人が体験したことのあるだろうこの現象には、ちゃんと名前が付いていて、「イヤーワーム(earworm)」、またの名を「ディラン効果」というらしい。
ちなみにこの名称を知った時、しばらくの間、ボブ・ディランの「Blowin' in the Wind」のサビ部分が、エンドレス脳内再生されたのは言うまでもなくて、ちょっとした刺激で再生ボタンが押されて、停止ボタンが付いていないため、充電が切れるまで放置するしかないみたいな、そういう音声プレイヤーを脳内に持っているようだ。
強迫観念的な現象なんだろうけど、そうやってリピートされる音楽を、嫌だと感じたことはそんなになくて、気付くとあるその音を、今日はこれかぁ、とか思いながらただ、頭の中でなぞっている。
同じ音楽が、長いと断続的に2、3日間止まらないこともあるけど、それでもそんなに気にはならない。強迫観念的に敏感なのか、大雑把に鈍感の重ね掛けなのか、わからんなー、と首を傾げるけど、それはともかく。
サティとかディランとかは、直近に受けた刺激に反応しているタイプのイヤーワームで、たぶん、すぐに離れていく。
なんかちょっと知的なにおいのする、そういうのだけが脳内に保存されているわけもなくて、長年にわたり付かず離れず、脳内に棲み着いているイヤーワームは思いつく限りで以下の通りです。
・宇宙戦艦ヤマト
・My Favorite Thing
・Let it be
・丸の内サディスティック
・ラヴェルのボレロ
・手のひらを太陽に
・犬のおまわりさん
されるがまま。選曲の自由がないです。脳内プレイリスト。