営業の科学
営業の科学〜セールスにはびこるムダな努力・根拠なき指導を一掃する〜
(高橋浩一 著)
はじめに
購買者の本音
顧客・購買者との関係性を作ることは正しいが、そのアプローチが難しい。正しい努力をしなければならない。購買者の仮面をを見抜く必要がある。
質問の引き出しを増やすべし
顧客の仮面や壁を壊すために、質問の引き出しを増やす必要がある
特定質問(BANTCH)
課題解決質問
顧客が不審に思わない工夫や引き出し
・質問に答える負担を減らすような答えやすい選択肢での質問
・自分の知らない過去の事実を質問する
・新しいテーマで別の観点での質問
・顧客の回答に対して掘り下げた質問
・質問するタイミング(リストを順番に聞くわけではない)
・どう質問するか(個人的にはいかがですかなど枕詞)
・関係構築ができていなくても質問はする
顧客が望む情報
売り込まれるのがいやなので、ストレートには言わないが商品の情報は欲しいと思っている。売り込み感がでると仮面をかぶってしまう。
1位 商品サービスの特徴
2位 商品サービスの料金体系
3位 商品サービスの導入実績や事例
要件整理
顧客の現状や要望をまとめ、認識をあわせる
・網羅感の確認(検討項目のヌケモレがないか)
・具体化(どのような基準をクリアしておくべきか)
・優先順位の確認(優先度が高い項目を並べる)
最初の仮提案で出すべき3項目
1 課題への対応(顧客の課題や実現したいことを整理する)
2 費用感(おおよその費用感と費用対効果)
3 今後の進め方(検討すべき論点やタスクを列挙する。スケジュール概要)
提案書で顧客が求めるもの
顧客が何に対してお金を払っているかの納得感が重要。
1位:費用対効果(短期的だけでなく中期的に会社のパーパスを満たすか)
2位:商品の特徴
3位:予算が収まっている
商談終盤の10か条
一般的な予算策定を意識する
・4段階(経営レベル、事業レベル、部署レベル、担当レベル)を意識して(どの段階なのかを把握する)
・承認フローを把握する
・価格の妥当性を主張する
購買意思決定の関係者
・窓口担当者
・実質的な意思決定者(キーパーソン)
・形式的な意思決定者(手続き上の決済者)
・情報提供者(社内情報を提供してくれる人)
・協力者(導入後の進行や社内での推進をしてくれる人)
・反対者(保留しようとする、または他社をおしている人)
さいごに
購買者の本音、購買者の仮面を外す努力をする。仮面をつけたままコミュニケーションをしても報われにくい。仮面が外してもらう武器を身につけると努力の効率が大きくあがる。