Account Based Marketing: 1年で会社の将来を変えるABMのコツ
Account Based Marketing1年で会社の将来を変えるABMのコツ
(砂川暁彦 著)
ABM
ABM(アカウントベースドマーケティング)は2004年に米ITSMA社が提唱した概念。日本では日本では2015年以降に注目されるようになった。リード(個人)を追跡するだけではB2Bのビジネスにおいて不十分であり、B2Bの意思決定において企業レベルで管理すべきという発想となった。
本質は営業のアカウントマネジメントが中心となりマーケティング部門やシステム部門、コール(インサイドセールス)部門が全社的に支援するもの。注力する分、コストに見合った活動が求めらる。
ABMにおける戦略策定
口座のあるクライアントには5:25の法則
顧客離反率を5%改善させれば、利益率を25%改善できる。マーケティング部門は営業が知れないオンラインでの行動やイベント参加などを共有。
口座のないクライアントには1:5の法則
新規顧客に販売するコストは既存顧客の5倍のコストがかかる。コール部隊の電話やDMなどでカバーできるかどうか。
ABMのセグメンテーション
上位10社(Tier1)、100社(Tier2)、300社(Tier3)が目安。ABMとしてはTier2まで。
・B2Cのセグメント
1 地理的変数(ジオグラフィック):国、地域、都市、文化、宗教など
2 人口動態変数(デモグラフィック):年齢、性別、家族、所得、職業など
3 心理的変数(サイコグラフィック):価値観、性格、ライフスタイルなど
4 行動変数(ビヘイビア):接触度、反応、使用頻度、購買頻度など
・B2Bのセグメント
1 地理的変数(ジオグラフィック):国、地域、都市、通貨、言語など
2 人口動態変数(デモグラフィック):業種、売上、資本金、従業員数など
3 心理的変数(サイコグラフィック):ビジョン、ビジネスモデルなど
4 行動変数(ビヘイビア):接触度、反応、使用頻度、購買頻度など