痛みの治療と金儲け
痛みの治療とお金儲けはよく似ている。
時間や他者への気づかいなど何かを犠牲にしてお金は儲けるものである。
自分の時間は割きたくない。努力もしたくない。仕事場で誰かに気を使うのも嫌だ。できれば、家で遊んでおきたい。でも、お金は欲しい。時間もあんまり拘束されず、簡単で誰かに気を遣わずできれば楽しい職場でラクしてお金儲けがしたい。
そんなの難しいですよね。それは誰でも容易に想像できると思う。
痛みの治療も同じなのである。「肩が痛い」「〇〇が痛い」などと、せんどこさ、あんたがたどこさ、周囲の人間にネガティブアピールをしまくる人たちも、治療するのに時間はかけたくない。医者も嫌い。お金もかけたくない。だけど痛いのは取りたい。
なので、医者にもいかず、お金もかけたくない。すると人はどうするか。
必殺「テレビで言うてたから」で適当に痛みを止めようとする。
そして、訳の分からない体操や喰いもので何とか痛みを取ろうとするのである。痛みや不具合があると人は障害受容課程でいうところの「取り引き」をするわけです。
でも、あんまり高い対価は払いたくない。つまり、医者に行ったり治療院に行ったりと言う手間はかけたくない。だけど、痛いからできるだけお手軽な方法で楽してなんとかしたい。と考えるわけです。
その結果、全く意味のないテレビでやってる治療体操や食い物に走る。
ね、同じでしょ。楽して金儲けしたい人と。
だから、職場以外のプライベート時で「痛い」「痛い」とアピールする人たちに私は必ず「治せばいいのに」と素朴~に言うことにしている。すると大体の人が怒るか何も言わなくなる。
つい先日もこれでオカンと大喧嘩をした。肩が痛い。痛い。とオカンがいうので、例の如く「治せば?ここで百時間、千時間痛い痛いって言ってもぜーったいに治らないよ。医者いって検査してきて貰えば」と私が答える。
するとオカンの怒りは怒髪天を衝くわけでございます。
「そんな嫌ごとばっかりいうて!!!!!!あんたには痛いって言わへんわ!!!!!!ホンマに!!!!!!」
ね。訳が分からないでしょ。
私は至極当たり前、いたって普通のことを言っているだけである。それでもネガティブアピールを力いっぱい精いっぱいしている人には気ぃの悪い話なのである。
オカンが年寄りだからこんな反応なわけだろうか。答えは否である。友人や知り合いにも同様のこと言うとどうなるか。いやー。誰も何も話さなくなるんですね~。日常会話もどこかぎこちなくなる。不思議なものです。
あまり、本当のことを言うのも社会生活ではダメみたいです。むつかしい。
(笑)