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髪の毛が伸びてきてうっとうしくなってきたので散髪に行ってい来た。 散髪屋の大将が 「この間ね~。テレビで20年間病院の隔離病棟から出してもらえなかったってやつやってたんですよ~。酷いですよね~。かわいそうに~。」 不憫だ~。というような表情を浮かべながら話すのだった。 「へ~。そんなの普通ですよ。」 と私が平然と答えると大将は驚いた様子だった。 しかし、その散髪屋の大将も自分の父親を長い間老人施設に入れていた。どうしてそんな番組で「かわいそ」がっているのか不思議だ。自分も
ある人が、子を法師にして、「学問をして因果応報の道理も知り、説教などして生活する手段にもせよ」といったので、親の教えに従って、説教師になろうとするために、まずに馬に乗ることを習った。輿や牛車を持たない自分が、もし法事の導師として招かれたようなとき、馬などを迎えによこした場合に、尻のすわりが悪くて落ちでもしたら、辛いだろうと思ったからである。次に、法事の後で、もし施主が酒などを進めるようなことがあった場合に、法師で全く芸がないのは、施主も興ざめに思うだろうと思って、早歌と言うも