国立西洋美術館の”思春期”
おのぼりさんはとにかく金と時間が必要です。
許された時間は1日。ではどこの何を見るのか?
取捨選択を間違えると後の後悔はそれなりと大きい。
ただ今回は1つ絶対に鑑賞を決めていたのが
吉川先生の個展でした。
私は芸術文化学科なので、絵画専攻の学生とは違いあまり吉川先生にご指導いただける機会は少ないのですが私が今、心象で描くことを続けているのは吉川先生の講義がきっかけです。
そこについてはまた改めて。
銀座をでた後、いつもの私ならば
マティスにいったと思います。
しかし駐車場を上野にした理由は
ここが第二の目的であったからです。
国立西洋美術館は正直いつも後回しにしてまいりました。
しかし、今回行こうと思った理由が
この会期が穏やかでなさそうだったこと。
おもしろそう、そう思いました。
無論”おもしろそう”は抗議内容についてではなく
これまで由緒正しく生きてきて急に”思春期”を迎えたとあらば、興味がわいてしまうもので。
鑑賞後、色々な意見を持ちました。
Instagramでも投稿したし、限定公開のストーリーで非難もしました。
それでトータルで感じたことは
ああ、この会期を優先したことは私らしい選択であったと思っています。
Instagram投稿でも申しましたが結局、帰宅後あれこれ考えているので思惑にまんまとハマったわけです。
ただ、じゃあもう一度お金も時間も付与するので観てきてもいいよ!といわれても観る選択はしないかもしれません。
私は私の思想を自由に想う思春期を終えた醜いクソババアだから。
いやはや、この会期を鑑賞した翌日
地元のメディア系お仕事している方とお話しする機会ありまして、大学生です!と驚かせで最近申し上げることもあるのですけど、そうお伝えすると言葉つまらせながら「え?お前ババアくね?」を遠回しに申していらして、その時ふと頭に浮かんだんですよ。
会期で観た寝かされていた”考える人”が。
寝ている”考える人”を見た時、つい口をついたんです。
「無様だ。」
私は運がとてもいいのだな、と思いました。