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贅沢な悩み〜なかなか持ち出せないX-T5

M型ライカ(デジタル&フィルム)や、シネレンズをつけた古いPEN、オールドレンズで拡大表示マストのfp、LVFがなくミラーのあるレフ機OLYMPUS E-500など、なぜだか「瞬間的には撮れない」スタイルでばかり写真を撮るのが好きになったのは、「やっと撮った」一枚に、自分の思いが乗りやすく、それぞれ自分の記憶に残る写真になるからなのかも。

レンジファインダー機に手が伸びてから、思えばあれだけ好きだったFUJIFILMのX-T5を持ち出す機会が減ってしまった。相変わらず出てくる絵は大好きなのだけど、それが、あまりにも、いとも「簡単に」出てきちゃうから。絞り・SS・ISOはマニュアル撮影ですが、軍艦部のダイヤルが本当に扱いやすく、「遅い」と言われる35mm F1.4のオートフォーカスだって、私には十分爆速(笑)。
だから、本当に簡単すぎちゃって…なんだか撮影体験としては物足りない感じになってしまったのです。

でもそれって贅沢な悩みというか。もったいないことだ。せっかく好きな絵がサクッと出せるのだから、リズム良くスナップする楽しみも見出したい。

というわけで、今日は久々にX-T5を持ち出して撮ってきたので、ペタペタはっておこうと思います。ほぼほぼ撮って出しなんだから、やんなっちゃうな〜も〜。いいんだよほんとに。

noteって、昔でいう「アルバム」みたいな存在だな。私にとって。


ちっちゃいセキレイがちょこちょこ歩いてました。4000万画素機だから、
もっとトリミングしてもOKなんだけど、あえて「ちっちゃさ」を残しておこう。
墓地にいた猫
こういう感じの色味、好き。
クラシックネガかクラシッククロームだったと思う。

そう。やっぱり、FUJIのフイルムシュミレーションだ……これが本当に、よくもわるくも、すごい。やっぱりかっこいい。…のだけれど、「FUJIユーザーのだれかの写真と同じ雰囲気」になりがちって思っちゃう。それで飽きてしまったというのもある。
でもねぇ。厳密に「同じ」写真なんて、自分でだって2度と撮れないのだ。雰囲気が人と被りがちだとしても、結局自分が楽しければいいんだけどね。

アンダーでもハイでも、どっちに行ってもいい感じ。

こういうフンワリ好きな人いるよね
たとえばこういう色味や雰囲気を、fpとオールドレンズの組み合わせでうまく出せたら、すごく自分が頑張った気持ちになれるんだけど、FUJIだとすんごくあっけなく出してきてくれちゃう…
よくもわるくも…


質感も十分。本当にいいカメラとレンズだ。
ただただ、好きな絵を出すのが本当に簡単すぎる。それがネックになるなんて、なんという逆説的な事態なんだろう。

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