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本棚:『すずらん通りベルサイユ書房』

主人公はミステリ作家を目指す25歳の日比谷研介。大学卒業後も執筆に専念するため就職せず、神保町の古書店でバイトしていた。しかし、その古書店が閉店してしまったため、すずらん通りにある新刊書店「ベルサイユ書房」で働き始めることに。そこには男装の麗人のオーナー店長やカリスマポップ職人の副店長などがいて…。

表紙のイラストからして、なんか濃い感じがしますが…、こんな書店でちょっと働いてみたい。図書館にお世話になってばかりですが、新刊書店のポップは興味をひかれます。同じ本でも、書店で平積みされていると、より一層、「おもしろそう」って思うような気がします。

小説家に憧れたことはありますが(憧れだけなら今でも抱いていますが)、自分には物語は作れないわ…と現実を知ったのは高校ぐらい。そして、本屋さんでバイトしたいという願望もあるのですが、読んでいる本に偏りがあるし、そもそもたくさん読んでないし、話題の本とかチェックしてないし、お客さんから聞かれても答えられないだろうな…と。結局、書店などが舞台の小説を読んで、ちょっと疑似体験して、満足…とはいかず、憧れだけは続いている…という状態です。

主人公の研介。ミステリ作家を目指すには、なんとなく鈍い気がするのですが、応援してくれる人は多そうです。作家になるのも、作家になって本を出し続けるのも、厳しい世界なのでしょうね。


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