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本棚:『夕闇通り商店街 たそがれ夕便局』

『夕闇通り商店街 コハク妖菓子店』につづく本書。「たそがれ夕便局」では、手紙を「過去・現在・未来のどこへでも、だれにでもお出しいただけます」という不思議な郵便局。しかし、この郵便局へやって来れるのは、霊・生き霊・悩みを抱えた人間のみで…。

連作短編集なのですが、三通目(三話目)は、小学生の頃、毎年、夏休みに訪れていた祖母の家の近所に住んでいた友達への手紙。喧嘩別れした翌年、仲直りできると思っていたら、引っ越してしまっていて、そのまま縁が切れてしまっていました。しかし、「たそがれ夕便局」では、相手の住所がわからなくとも、「だれにでも」届けることができます。

私は小学2年の夏に引っ越したのですが、引っ越し前の友達の記憶はおぼろげ。名前もちゃんと覚えていないので、どこかで出会っても、まったく気付かないことでしょう。
地元の友達と会った際によく話題になるのが、「中学の頃の同級生に街中で会っても、たぶん、わからないと思う」ということ。中学だったら、卒業アルバムに住所が載っていたと思うので、実家へ手紙を送ることはできるかもしれないけれど、どうかなぁ。スマホのなかった時代。ルーズリーフで手紙を書きあった友人たちは、今どうしているんだろうなぁ。
最近は、手紙自体を書くことがほとんどないですが、自分だったら誰に送りたいかな?と考えるも、パッと思いつきません。ちなみに過去にも手紙を送れますが、起こった出来事は変えられませんので。


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