本棚:『墓じまいラプソディ』
本人曰く、常識がないのではなく、常識にこだわっていないだけの松尾五月、61歳。もうすぐ義母の四十九日が近づく中、義母は死んでも松尾家の墓には入りたくなく、樹木葬を望んでいたという。しかし、松尾家には数年前に義父が建てた立派なお墓があるのだが…。
わが家の場合は、父は長男ではないし、長男である伯父さんは鬼籍に入っていますが、息子のところに孫(男の子)もいるので、しばらく墓守の心配はしなくてよいのでしょう。一方、母の方は、男きょうだいは叔父さん一人で独身だから、きょうだいでお墓の話とかしているのだろうか…。そして、うちの両親は、自分たちのお墓について考えているのだろうか…。
父方の祖母が亡くなったのは、私が小学校5年生の頃だったと思いますが、初めてのお葬式で、そして土葬でした。最近では土葬はあまり行われていないのでしょうが、樹木葬とか、堆肥葬とか、今後も色々な葬送方法が出てくるんだろうな。
本書では、選択的夫婦別姓制度の話もあるのですが、選択的なんだし、なんで認められないんだろう、というのはよく思います。会社では旧姓で仕事をしている女性が多いですが(源泉徴収票が職場に配布された時に旧姓しか知らなくて一瞬「誰だろう?」と思ったり)、夫婦別姓が選べるなら、そうする女性は多いのかな。