本棚:『菜の花食堂のささやかな事件簿 木曜日のカフェタイム』
菜の花食堂のオーナー兼料理人で、料理教室の先生もしている靖子先生が、お客さんから持ち込まれたちょっとした謎を解きほぐしてくれるシリーズの第5弾。前作で、主人公の優希と川島さんとのその後の関係はどうなったのかしら?と気にしながら読み進めると…、お楽しみは最後に取っておいてありました。
お弁当の話が2つあったのですが、私が学生の頃はキャラ弁なんてなかったけど、作るの大変そうだし、すごいなぁと思います。会社に持って行くお弁当は、週末にまとめて作りおきで、1週間、お弁当の中身は同じ。さらには毎週ほぼ同じようなメニューで、よく言えば、安定感抜群です。それでも、食べるのは自分だけだし、食へのこだわりが少ないこともあって、特に気にしていませんが、お店で買うお弁当よりコスパは断然よいので、自己満足しています。
小学生の男の子が靖子先生のお手伝いをしつつ、料理を教わるのですが、私も子どもの頃にもうちょっと料理をしていたらなぁとはよく思います。その頃の私のお手伝いと言えば、皿洗いか米研ぎ。ご飯が炊ければなんとかなりはするものの、簡単なものでも おかずが一品できるとまた違っただろうなと。でも、包丁とか火とか使うし、母としては自分でやった方が早いし、見守りの負荷から、料理の手伝いをさせようと思わなかったのかな。
話は変わって、本書で気になったこととして、女性はクリスマスケーキと言われた時代があったこと。その時代ではなかったけれど、そういう言葉があったことは知っていましたが、最近ではその言葉を知らない人も多いんだなと思いました。死語となったのはいいことだと思いますが、自分自身も含めて年齢に対する考え方を変えていけたらなと思っています。