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本棚:『菜の花食堂のささやかな事件簿 金柑はひそやかに香る』

シリーズ第三弾。日常に潜むちょっとしたミステリー。謎解きの答えはあたたかいです。瓶詰めを作るための工房も完成し、主人公も新たな一歩を踏み出して、これからますます夢が広がっていく感じです。
はじめの話で、多くの人は成長するにつれて辛いものや刺激物に慣れたり、味覚が変わったりするけれど、そうならない人もいるということ、初めて知りました。私自身は辛いものが苦手で、以前は味覚が子どもなんだ…と思っていたけれど、辛いものが得意って、味覚が鈍感になってるんじゃないの?と思うようにもなりまして、無理して食べることはないだろうと。
味覚が敏感なわけではないのですが、モノだけでなく、料理もシンプルになりまして、調味料をほとんど使わなくなりました。おそらく私のように料理が苦手な人は、素材の味を活かしたシンプルな料理の方が合っていると思います。味見をしながら、調味料をあれこれ調整するのはハードルが高く、結果、苦労したのにいまいち…みたいになってしまうと、料理に対する苦手意識が高まって、料理をあまりしなくなってはもったいないですし。
シンプルな料理になってから、外食の味付けが濃いなと感じることが増えました。一時期、シュガーフリーを意識して、甘いものを控えていた時、カルピスをもらって飲んだら、その甘々しさにびっくりしました。
成長だけでなく、ふだん食べているものによっても、味覚って変わるんだろうなぁ。


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