本棚:『働き方 完全無双』
著者の名前は何度か見かけたことはあるものの、何をやっている人なのか、どんなことを言っている人なのかは知らず…。職場の人が「たまに見る」とか「ひろゆきの言っていることは分かる」とか言うのを聞いて、気になりまして。
本書で一番印象に残ったのは、グーグルの採用面接の話。入社後に一緒に働くであろう部署の人たちを呼び、後で「この人と働きたいですか?」と聞くそう。そして一人でもイヤだという人がいれば採用しないそうです。
以前、知り合いが、採用面接の時にお茶出しに来た女性に後で、その面接に来た人の印象を聞くと言ってたのを思い出しました。
正式配属から初めての異動の際、新しい部署で私ちゃんと仕事できるかしら…と心配していた時、学生時代の友人から「職場の人は、仕事ができるかどうかより、一緒に働きやすいかどうかの方が気になると思うよ」と言われ、有能さよりも誠実さの方が大事だなと思いました。
垣谷美雨さんの『あなたのゼイ肉、落とします』の中で、もともと美人だったのだけど太ってしまった女性に「ブスとして生きる訓練」をするように言う場面があります。卑屈になる必要はないけれど、感じの良い対応が最近の自分はできているだろうか…と反省しました。
ベーシックインカムはいいんじゃないかなぁ~と別の本でも思ったのですが、そういう時代が来るのかな。
少なくとも、頑張る人、新しいことにチャレンジする人の足を引っ張る文化はよくないですね。ダメなところは都度修正、アップグレードしていけばよいだけで、「〇〇だからダメ!」と遮断してしまっては、何も生まれませんし、そもそも人間自体、不完全で失敗しながら次へと生きていますし。