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本棚:『僕たちの月曜日』

働く男性が主人公のアンソロジー。ちなみ女性が主人公のものは『私たちの金曜日』となっておりまして、こちらは既読でした。働く男性が主人公の話というと、ここ最近で読んだことがあるのは奥田 英朗さんの『マドンナ』かな。あまり意識してないですが、たぶん、女性が主人公のものを読むことが多いんだろうなぁ。男性と女性で、そんなに違うのか?、同じところも結構あるんじゃないの?と思いつつも、世間や取り巻くものは色々違うはずで、でも戦っている何かは同じような気もして。

そうなんだ…と思ったのが、古市憲寿さんの「彼は本当は優しい」の中にあった、主人公が昔読んだ小説に書かれていたという、人工知能から見れば、全ての人間は認知症だということ。認識の歪みみたいなのは、確かに若い人でもあって、ただ程度の差だけかもしれないなと思いました。
そして、タイトルにある「本当は」という枕詞。たしかに「本当は」と言われると、私って本当は○○かもしれないって思ってしまいそうです。例えば、いじわるする人に「本当は優しいんですよね」なんて言ったら、相手はその言葉に囚われて、いじわるしなくなったりして…。

職歴ばかり長くなっていくけれど、いまだに「あぁ、会社行きたくない!」「会社辞めたい!」というのは、しょっちゅう思っていて、それでも、なんだかんだと働いています。


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