本棚:『古書カフェすみれ屋と本のソムリエ』
渋谷から私鉄で数駅、そこから徒歩15分ほどのところにある二階建ての古い木造家屋、古書カフェすみれ屋。オーナー店主の玉川すみれが提供する美味しい料理と、中堅どころの書店チェーンで優秀な書店員だった紙野頁がおすすめする本で、悩みを抱えていた常連客は大事なことに気付いていき…。
紙野君がおススメする本は実在する本なので、読みたくなりました。O・ヘンリの短編は、いくつか知っているけれど、本書でキーとなる話は知らない話だったので気になりました。ちょっとググってみたけれど、あらすじをうまく見つけられなかったので、余計に気になる…。『にんじん』は、タイトルで勝手に面白そうな話と想像して、子どもの頃に買ってもらったように思いますが、全く読まず…。そういう話だったとは知りませんでした。そして何より、『猫語の教科書』は猫好きとしては気になって、気になって。
すみれは36歳。カフェの開業の前に、3年間を修行と準備にあてると決め、毎年二軒のカフェを掛け持ちで一年ごとに店を替え、接客、料理、仕入れなどを学んでいます。飲食業は開業できても、継続して利益を出すというのが大変なのだと思いますが、すみれは若いのに偉いなぁと思いました。
すみれと紙野君のその後が気になりまして、続編も楽しみです。