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本棚:『そのマンション、終の住処でいいですか?』

赤坂の一等地にある有名建築家によるデザイナーズマンション。当時は話題となり、人々の羨望の的であったが、見た目を重視するあまり、雨どいがなく、雨が降るとしみこんで湿気てしまう欠陥住宅でもあった。老朽化した今となっては、耐震性も現在の基準を満たしておらず、改修工事を行うはずが…。(『おっぱいマンション改修争議』改題とのこと)

垣谷美雨さんの『ニュータウンは黄昏れて』は東京郊外のニュータウンにある中古の公団住宅が舞台でしたが、こちらは都心のデザイナーズマンション。どちらであれ、集合住宅って大変なんだなと改めて思いました。地元は田舎なので一軒家が多く、マンションの修繕工事を見た記憶がほとんどないですが、こちらでは、ちらほらと見かけて、小説の中とは違って、住人同士で良好な関係を築けているのかなぁ~と思ったりします。
デザイナーズマンションと聞くと、お洒落なんだろうなと思うものの、窓の大きさとかも一般的なものとは違って、カーテンなどもオーダーメイドになって、さらに高くつきそう…なんてイメージがあります。
どこに住もうが、どんな家に住もうが、その人の自由、価値観だと思いますが、「家って所有する必要がありますか?」とやっぱり思ってしまいます。私の場合、終の住処は老人ホーム、もしくはそれに近いところになるんじゃないかなと思っていますし、お墓もいらないしなぁ。何1つ残さず身軽に逝くことはできないのかなぁ。


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