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本棚:『医学のたまご』

潜在能力試験で全国1位となった中学1年生の曾根崎薫は、女の子みたいな名前がちょっぴり嫌い。スーパー中学生医学生として医学部に入学することとなったが、そもそも潜在能力試験で全国1位となったのには、あるワケがあって…。

PCRは身近な言葉となりましたが、私が初めて知ったのは大学の授業。すっかり忘れていましたが、増幅させるんですよね。なので、初めに小さなエラーが混入すると、それが増幅されて重大な間違いになる、との記載があります。そして、薫のパパの言葉で「エラーは気づいた瞬間に直すのが、最速で最良だ」というのも出てきます。仕事でも、後の工程になるほど、手戻りがあると大変ですし。
増幅される、もしくは複利で効いてくる、ともいえるかもしれませんが、それは悪い行いだけでなく、よい行いもそうなんだろうなぁと思いました。できるだけ良い習慣を増やしていきたいですし、「ん?」って気になることがあれば、「まぁ、いいか」とか「とりあえず様子見?」と安易に流さずに、立ち止まれるようになれるといいなぁ。

研究者ならば論文を出してなんぼ、というのがあると思いますが、論文の数は結果であって、それが目的ではないはずだよなぁ。そもそも研究するのは何のため?競争じゃなくて共創じゃないの?って思ってしまう私は、甘ちゃんなのかな。


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