本棚:『三匹のおっさん ふたたび』
先日読んだ『三匹のおっさん』の熱量が高いまま続編へ。はじめに漫画がついているのも嬉しい!各話、表紙イラストと終わりのイラストを見て、「ふむふむ、あそこの場面ね!」とか、「そういう意味だったのか!」とか、イラストも楽しめます。
第二話では本屋さんで万引きをはたらく中学生を三匹が斬るというお話です。万引きによる損失はかなりの痛手ということは何度か聞いたことがありますが、1冊の本を売って儲けがいくらか、ということが書かれています。また、著者のあとがきでは印税が何%かも書かれており、1冊の本にこれだけの人が携わっているんだなと思いました。
第五話は、お祭りの話。一人暮らしなので、地域のお祭りへの寄進のお願いを受けたことはありませんが、実家では やっているよなぁと思い出しました。企業によるイベントならば、リターンを見込んで、参加者がタダでいろいろもらえるというのはよくあると思いますが、地域のお祭りは 地域で持ち寄って盛り上げているものですもんね。どこかから急にお金が湧いてくるなんてはずもなく。寄付もせずに、当日、おいしいとこだけもらおう…みたいなことにならないように気をつけねば…と思いました。
ツボだったのは、清一の妻、芳江が、学生時代はマドンナ的存在だったということ。はじめから、毒舌というか、歯に衣着せぬ物言いだったので、そういうイメージがなかったのですけど。でも、見る人によっては、いまだに可憐なのかぁ…。