本棚:『なぜかうまくいく人の気遣い100の習慣』
気遣いとは、相手が出会う前より気分が良くなる、相手に恥をかかせない、など、相手に心の矢印が向いていることが大事だなと思いました。謙虚さや自虐ネタなど、相手を思いやっての行為に思えますが、やり過ぎて、かえって相手に気を遣わせてしまっては逆効果ですし。
自分が幸せじゃなかったら、他人の幸せを素直に喜べないよ、ということはよく聞きますし、気遣いでもそうだなと思いましたが、興味深く思ったのが、性格が腸内細菌によって決まるという話。食事が偏ると、考え方や人への接し方が偏ってしまうとのこと。ただ、以前、同じ職場で野菜をあまり食べないという方がいたのですが、真面目で礼儀正しい方だったので、必ずしも当てはまるわけではないかなと思いますが。好きなもの、嫌いなもの、食べられるもの、食べられないもの、人それぞれあるとは思いますが、食事に気をかけるということは、自分を大切にしている証で、心にゆとりがあり、他人にも気をかけられる、ということかなと思いました。
そして、100の習慣のうち、99番目に載っている話に涙しました。フードデリバリーのアルバイトをしている友人の娘さんの話なのですが、ほぼ毎日電話注文してくれるおじいちゃんへの気遣いがとても素敵なのです。渡されるお金の温かさから、電話をかけてからずっと待っていたんだろうなと想像する…。想像力って大事ですね。