本棚:『終点のあの子』
世田谷にあるプロテスタント系の私立女子校。そこに通う彼女たちの心の動き。環境は違えど、自分にも思いあたる醜い気持ちの動きに、悲しくなるのか、痛々しく感じるのか…。
地方の学校ではあるけれど、高校は私立で、中学までの友達が全然いない環境に。自分にとってはゼロからのスタートといった感じで、入学当初、本当は明るいキャラじゃないのに、ずいぶん背伸びして明るいフリをしていました。仲のいいグループができて落ち着いてからは、それまでの自分に戻っていったように思います。同じ県内ではあるけれど、別の市から来ている子も多く、中学の延長線上ではなかったなぁ。住んでいる所が離れているというのもあるだろうけど、高校の友達の家って行ったことないなあと今更気づきました。
ずっと共学で、大学は工学部だったので男子が多く、入社後も男性が多い職場ばかりでしたが、今は女性の方が多くて、なんか不思議な感じです。たまに、女子校だとこんな感じなのかな?と思ったりしますが、実際のところどうなんだろうなぁ。職場は年齢がバラバラだし、隣と職場がきっちり区切られているわけではないけれど、女子高なら、同じ年頃、しかも多感な時期の女の子たちの集団なわけで。
女子校ではなかったけれど、特に中学のクラスでは、おしゃれな集団、ちょっとワルい集団などありましたが、どちらでもなく、普通の集団…というよりはマンガとかが好きな独自の世界を生きるグループに属していたと思うわけで、それは昔も今も変わらない気がします。違うグループに移りたい、カーストの上位に行きたいというのもなく、振り返ってみれば、まぁ平和に過ごしていたのでしょう。ある意味、足るを知ってたというか…。