本棚:『みんなの節電生活』
著者は元東京電力 福島第一原発エンジニアの木村俊雄さん。在職中に原発の危険性に気づき、2000年に退職、反原発運動の旗手へ。「福島第一原発事故を予見した唯一の人物」としてメディアから注目された方だそうです。
電気は生産するときに65%ものエネルギーロスが発生している「最高級のエネルギー」であるため、「電気には、電気にしかできないことをお願いする」というのが鉄則だそうです。一方、ムダな使い方というのは、熱からつくった電気を再び熱に戻す使い方で、例えば電気ポットなど調理家電に多くあてはまります。
エネルギー問題の話になった時に、再生可能エネルギーだと云々かんぬん…という流れになりますが、何よりもまず、省エネを議論すべきということが書かれており、「やっぱりそうだよね!」と思いました。
私が節電に目覚めたのは2019年の千葉を襲った大型台風による停電体験です。当時住んでいたアパートでは、トイレの水を流すのも電気だったので、停電中は毎回、浴槽の水を汲んできて流して、なんでこんなところにも電気使っているんだ!と腹立たしかったです。最近では、公衆トイレのハンドドライヤーが復活してきていますが、「手を乾かすのに電気は必要ですか?」と毎回思います。
節電への後押しをしたのが以下の3冊でして、その後、そういう本にあまり出会えてなかったので、今回、節電の本を見つけて嬉しかったです。
・『本気で5アンペア―電気の自産自消へ』斎藤 健一郎
・『寂しい生活』稲垣 えみ子
・『電気代500円。贅沢な毎日』アズマカナコ
ちなみに節電に目覚めて以降は、毎月の電気使用量をエクセルに記録しておりまして、1日あたりの電気使用量を前年同月と比べて、ちょっとしたゲーム感覚です。
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