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本棚:『やりたいことを全部やる!時間術』
何かやろうと思ったけど、できないな…というときの言い訳は、「時間がないから」「お金がないから」というのが多いかもしれません。私の場合は、「体力/気力がないから」ということも多々ありますが。
その昔、会社の同僚に何かをやるように勧められ、「時間がないから」と断ったら、「時間は作るものですよね?」と言われたことがあります。正論かもしれないけれど、1日24時間、ここからどうやって時間を作ろうか…。
「やりたいことをやるために時間を作る」と聞けば、どうやって時間を捻出するか、なにをやめるか、みたいな引き算を考えてしまいますが、本書によると「時間密度」を高めることがコツだそうです。時間密度を高めるためにどうするかというと、「ある行為に、2つも3つもの意味を持たせる」「1つの行為を、いくつかの目的のために利用する」そう。
例えば、著者の場合、地方の講演に行く際は、新幹線での移動時間を原稿執筆などの時間にあてるだけでなく、行った先の地元の情報を仕入れて、将来のコンサルに役立てたり、メルマガやブログで使えるネタを集めて帰ってくるそう。
なるほどなぁと思ったのが、忙しいときに勉強すると、心のゆとりが生まれるということ。いやぁ、忙しい時はそもそも勉強できないでしょ…と思ってしまいますが、勉強の時間は自分のために費やす時間。ということは、忙しい中でも自分のために費やしている時間があるというわけで、時間をコントロールできている気持ちが得られるそうです。
ちょっと帰りが遅くなると、今日は勉強できないなぁ~(←睡眠ファーストなので、睡眠時間を削るという選択肢はない)ということがよくありますが、そもそも帰りが遅くなることが、うまく時間を支配できてないんだよなぁ。
時間密度をうまく高められるようになるには、日々の積み重ねかもしれませんが、心身ともに健康であることが、時間とうまく付き合う第一条件かなと思いました。