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本棚:『凛として弓を引く』

高校生になるタイミングで東京に引っ越してきた楓。地元の弓道会に入って弓道を始めた。高校2年生となり、1つ年下の弓道会メンバーに誘われ、学校で弓道同好会を立ち上げ、部長に。そして初めて挑んだ試合は、あっけなく終わってしまい、不完全燃焼で…。

本書を読むと、背筋を伸ばして、お腹に力を入れ、所作を美しく…と意識するようになり、好きです。上半身はゆったり脱力して、下半身は肚(はら)を中心にどっしりしている状態。少々のことでは動じない、常に平常心でいられる、そういう人のことを肝が据わっている、という…。なるほどと思いました。私の場合は、上半身の方に変な力が入っちゃってて、すぐカッとなっちゃうんだなぁ。
楓たちはスマホで動画を撮って、左右のバランスとかをチェックします。自分の動画を撮るのは恥ずかしいけれど、客観的に見てみるって気づきがいっぱい得られるだろうなぁ。テレビに出る人が、はじめのうちはパッとしなかったのが徐々に垢抜けてくるというのも、見られているという意識とともに、映像を通して自分を見る機会が増えるからかなぁ?なんて思ったり。

本書はシリーズ第3弾でして、高校生の楓には進路の悩みもあるし、まだまだシリーズは続きそうで、楽しみです。


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