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本棚:『今宵も喫茶ドードーのキッチンで』

ごくありふれた住宅地に鬱蒼とした木々に囲まれた空間。そこにあるのは、おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」。都会の喧騒から少しだけ遮断されたその空間で、自分の本当の気持ちに気づけるかもしれません。

第一話で登場する女性は「ていねいな暮らし」を発信しているSNSのアカウントをフォローしていて、そこにアップされているアイテムと同じものを購入したりするのですが…。
私も「ていねいな暮らし」には憧れますし、最速で最高のパフォーマンスを出すコツは「ゆっくりていねいにやること」と思っていますが、SNSで真似して同じものを買うのはちょっと待って!と。ていねいに暮らしたいなら、まずやるべきは「足し算」ではなく「引き算」なのでは?と。そう突っ込んでおきながら、自分自身、最近、引き算ができてないなぁとも気付きました。

本書の時間軸はコロナで仕切りや消毒などに気を遣っていた頃でして、あぁ、いろいろ大変だったよなぁと思い出しました。ワクチン接種についても様々な意見がありましたし。働き方も大きく変わったはずが、元に戻りつつあるものもあり、その時々でよいと思うことに柔軟に対応していけたらなと思います。
生涯現役で働いていたいと思うけれど、会社員ではなくてもいいよなとは思っていて、なんだか、ふと、会社辞めちゃおうかなぁ~って気分になりました。辞めるにはそれなりの理由があるもんだと思っていたけれど、理由なんてなくてもいいかな、みたいな…。


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