本棚:『「話し方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』
先日紹介した『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』と同時に借りて、立て続けに読みました。読んだ順番は出版順ですが、「書く」より「話す」方が苦手なため、後回しにしたというのもあります。
人前で話すのは苦手で、「うまく話さなきゃ!」と思うほど緊張してしまって、自分で何を話しているか分からなくなってしまいます。うまく話せるようになるためには、場数を踏むことが王道だと思っていました。
でも、「話し方・伝え方」の大事な順ランキングで1位となっているのは、「会話は「相手」を中心に」ということ。言われてみれば当たり前かもしれません。「うまく話す」ことに気を取られている時点で、目線は相手ではなく、自分になっていて、そりゃ、うまく話せないかもね…と思いました。
一方、私が大事だと思っていた「場数を踏む」ことはランキング40位の中にはありませんでした。近いのは23位の「練習で、誰でも話し上手・伝え上手になれる」でしょうか。
𠮟り方も書いてあって、面白いなと思ったのが「借りてきた猫」。これは阿川佐和子さんの『叱られる力』の中で紹介されているもので、雑誌の編集長から教えてもらったものだそう。何かというと…
叱り方の極意「借りてきた猫」
か:感情的にならない
り:理由を話す
て:手短に
き:キャラクター(性格や人格)に触れない
た:他人と比較しない
ね:根に持たない
こ:個別に叱る
とのこと。ちなみに「借りてきた猫」というと、知人の話を思い出します。実家が乾物屋だったそうですが、飼い猫が亡くなってしまい、ネズミ対策にと近所の猫を借りてきたそうなのですが、隅でちょこんとしており、文字通り「借りてきた猫」状態で、役に立たなかったとのこと。
今後、叱ることがあれば、そんな「借りてきた猫」のエピソードを思い出して、感情的にならないように気を付けて、「借りてきた猫」の極意を実践したいと思います。