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本棚:『山に抱かれた家』

『海が見える家』シリーズは、千葉の南房総が舞台。当時、千葉に住んでいたこともあり、また、サラリーマンとしてではなく、収入と食料を得ていく姿に惹かれ、好きな作品です。本書からは、舞台は群馬県南西部、長野県との県境にある山間の集落に移ります。
南房総の「海が見える家」は亡き父が遺した家でしたが、今度の家は縁もゆかりもない土地で自ら手に入れた家。価格が安かっただけのことはあり、いたるところで修繕が必要な状態。まず、住めるようにするところから。

私自身は、自分の家を持ちたいという思いはないですが、自分の家がどういう状態なのか把握できていない、何かあったとき、簡単な修繕や応急措置もできない状態なのは、どうなのかなぁと思いました。人を騙す方が悪いけれども、そもそも人任せにしている状態だからで、自分である程度できれば、騙されることもないでしょうし。

本書の中で、学生時代の友人たちとの会話で、主人公が掃除機を使うのをやめたと言ったら、どうやって掃除しているのか聞かれます。答えは納屋で見つけた座敷ホウキでして、田舎じゃないですけど、私も掃除機は使わず、箒と雑巾です。軽いし、静かだし、コンパクトで電源要らずのコードレスなので、吸引力以外は箒の方が断然上だと思っています。クイックルワイパーとかも、箒と似た良さがあると思いますが、使い捨てのシートのゴミが気になります。埃の量に対して、シートの分、ゴミが増えてるじゃん!と思うのですけど…。


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