学力の経済学⑤〜「亡き母から学んだ究極の子育て」は間違っていたのか?〜
このブログは第4回「『褒めて育てる』を間違えると逆効果」をまとめて、これまでの子育てや学校での実践を振り返りながら整理していきます。
このブログを音声化したものです。内容を少し広げて収録しております ↓
from:ありのまま@9
第4回の記事をまとめながら、何となく分かったようで
何だか違和感を感じようなモヤモヤがあり、
それをクリアにしたい僕がいた。
そう思ったのは僕だけ?
「褒めて育てる」を間違えると逆効果より、、、
努力したことを褒める。能力を褒めると逆に意欲が低下する。
ここは分かる、納得。
でもよくやっちゃう。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
リンク:学力の経済学④〜「褒めて育てる」を間違えると逆効果!!〜
子どもを褒めるときには、「あなたはやればできるのよ」ではなく、「今日は1時間も勉強できたんだね」「今月は遅刻や欠席が一度もなかったね」と具体的に子どもが達成した内容を挙げることが重要です。そうすることによって、さらなる努力を引き出し、難しいことでも挑戦しようとする子どもに育つということです。
僕がモヤモヤしているのはココ!!
「あなたはやればできるのよ」ではなく、、、
っていう部分。
ここがものすごく引っかかっている。
なぜなら、このことを以前の記事で書いたから。
リンク:亡き母から学んだ「究極の子育て」
現在の僕の考えとして、子育てで一番大事なのは、
子どもに「自分はできる」って思い込ませること
だと思っている。
それは今も変わらない。
でも昨日の記事を書き上げたときに揺らいだ自分がいるのも確か。
だからこそ、ここをクリアにしたいのだ。
一旦整理をする。
「学力の経済学」では能力を『褒める』ことが逆効果をもたらすことが記されている。
ん?
僕の場合は、『褒めてはいない』
どちらかというと『励ましている』が適切。
特に成績が低い子を「あなたはやればできるのよ」と褒めると伸びない
というエビデンスがあった。
待てよ。
僕は励ましているつもり。
でも相手が能力を褒められたと思っていたら、
それは僕が褒めたのと一緒。
その時点で逆効果の方向へ進んでいるのか?
今、書き出しながら見えたことは
目的は
子どもに「自分はできる」って思い込ませること。
これは変わらない。
アプローチを変える必要がある。
そのために
努力している具体的な内容を「褒める」。
最後に
「きっとできるようになるよ。一緒にがんばろうな」
って励ます。
力強い励ましって、大事。
あくまで励ましね。
大丈夫だ、できるぞ!
ってね。
だって、大概のことはみんなできるようになる。
できない人が存在するのは、
途中でやめちゃっているから。
どうしてやめちゃうかっていうと
「成長していることが見えない」
ことによりモチベーションが下がるから。
例えば、逆上がり。
挑戦しては失敗ばかり。
手にマメができるほど頑張っても
できるようにならない。
そんな日々が続く。
「私、できない」って心が折れそうになる。
モチベーションが下がる。
そんなときに励ましって大事。
できるようにさせるのはもっと大事。
その積み重ねで
「自分はできる」って思えるようになるんだ。
だからときにはエピソードも必要。
「努力のつぼ」の話、知ってる?
興味のある方はリンクをご覧ください。
リンク:心が折れそうな時に!「努力のつぼ」の話
よし、何だかすっきりしてきた。
より理解が深まってきた。
まとめてみる。
子どもを褒める時の基本。
子どもの努力の内容を褒める。そして力強く励ます。そして途中途中の小さな成長を見えるようにし、小さな成功体験を積み上げる。あの手この手、人の手を借りてでも、できるようにさせる。
この事実でこの経験で人は「自分はできる」って自分を信じられるようになる。
僕の尊敬する向山洋一先生は、
「授業の腕を上げる法則」の中で
10個の原則の最後に「激励の原則」って示しているよ。
教育書では異例のベストセラー&ロングセラー!
だからこそ、教師や親が成長しないとね。
でも力が及ばない時ってあるよね。
大丈夫、誰かに助けてもらおう!
いいの、いいの。
全部自分でやる必要ないの。
お互い様。
沖縄ではこのことを「ゆいまーる」って言うよ。
誰だって、得意なこと苦手なことがあるもんね。
だからありのままでいいんだ。
※次回は学力の経済学⑥〜メディアに惑わされていない?「相関関係」と「因果関係」の違い!
です。
難しそ〜
って声聞こえそう。
大丈夫。がんばる!
お楽しみに!
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