石破茂総理誕生へ~そして続く自公連立政権/自公政権とは何か
自民党総裁選は石破茂氏が勝利しました。
高市早苗氏の方が保守政党・自民党の総裁としてかなり分かりやすかった。
しかし高市氏が「自民党が国民政党として選挙で無党派を取り込みやすいか」と言えば・・・ちょっと微妙だったかもしれません。
・石破新総理vs野田元総理
野党第1党・立憲民主党の代表は野田佳彦元総理に決まったばかり。
石破・自民党vs野田・立憲民主党の構図です。
野田氏は「中道保守」を取り込む路線のようです。
野田・立憲民主党にとっては高市氏が一番戦いやすい自民党総裁ように見えます。
立憲民主党が自民党と差をつけやすい。
しかし石破・自民党だと野田・立憲民主党が自民党と差をつけるのが一番難しい。
多くの無党派層から見ると石破氏と野田氏はキャラ被りしてると思います。
・自公政権は続くよ、どこまでも(衆院選に勝てば)
高市早苗氏はかなり保守派です。
しかし連立相手の公明党はとても「保守政党」とは呼べません。
高市早苗氏は公明党のことを気にしていたのでしょうか?
自民党総裁選・決選投票直前の演説で小渕恵三総理のことに触れました。
自民党と公明党が連立を組んだのが25年前。
1999年のこと。
小渕内閣の時でした。
保守派と呼ばれる高市早苗氏でも公明党にはかなり配慮し続けないといけないようです。
石破氏は高市氏ほど保守派のイメージはありません。
公明党はホンネでほっとしているかもしれません。
今回、紹介したいおもしろい本があります。
・中北浩爾「自公政権とは何か─「連立」にみる強さの正体」
アマゾンにおける本の説明は次の通りです。
自民党は総裁が交代、公明党も代表が交代。
自民党総裁・公明党代表の両方が交代するこの時、自公連立政権のことを勉強する良い機会だと思います。
この本は非常に自公連立政権の勉強になります。
そして自公連立政権だけではなく、連立政権全体の勉強にもなります。
1993年に自民党・宮澤喜一内閣が倒れました。
その後、ほとんどの期間は連立政権です。
単独政権だったのは自民党の橋本龍太郎内閣の一時期・小渕恵三内閣の一時期だけです。
小渕総理は「自民党単独政権はキツイ」と判断。
公明党の連立政権に舵を切りました。
日本の政治は「21世紀に入ってからずっと連立政権」だったんですね。
自民党系の政権だけではありません。
民主党政権と言われますが、民主党単独政権ではなく連立政権です。
鳩山由紀夫内閣は民主党・社民党・国民新党の連立政権でスタートしました。
沖縄の基地問題で社民党が連立与党から離脱。
3党連立から民主党と国民新党の2党連立に変わりましたが、野田政権までこの2党連立政権は維持されました。
自民党系であろうが、非自民党系であろうが21世紀はずっと連立政権なのです。
日本は衆議院と参議院があります。
政権は衆議院を制すれば取れます。
でも法案は参議院を制しないと通りません。
参議院の選挙区は小選挙区ではありません。
参議院は特定の党が圧勝しにくい制度です。
「参議院があるのでなかなか単独政権になりにくい=連立政権になりやすい」というのはあると思います。
1強と呼ばれている自民党でも衆議院選挙・参議院選挙を単独で戦い抜き、単独で安定して過半数を取り続けるのはかなりハードルが高い。
となると自公政権が続こうが、立憲民主党系の政権が誕生しようが、日本の政治は連立政権が続く可能性が高いです。
「自公政権とは何か─「連立」にみる強さの正体」は自公連立政権も自民党以外の連立政権のことも学べます。
だから「自公政権とは何か─「連立」にみる強さの正体」はものすごく勉強になる1冊だと思います。
note記事は以上です。
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