Nikon Zマウントで気づいた女性ポートレートの醍醐味とは。
新たに入手したミラーレスで撮ったデータを「現像」しようとしたら、いつも使っているCamera Rawではなく、Lightroomが立ち上がり、過去に撮った写真が出てきた。
以前、私が勤めていた会社を退職する際、職場の後輩にお願いして、撮らせてもらったものだ。
かつては知り合いの女優さんやミスコンの入賞者をはじめ、SNSで繋がった人たちの写真を撮る機会が多かったのだが、北海道に戻ってから、SNSのアカウントを全てやめ、ポートレートはおろか、写真を撮ることさえもめっきり減ってしまった。
ただ、ご覧の通り、フォトジェニックな人なので、撮りたい欲が芽生えて、モデルになって欲しいけどと、ダメもとで頼んだら、比較的距離が近かったせいか、すんなりOKしてくれた。
自然な表情をしてもらうために、話しながら撮り続けた。
お互いのバックグラウンドや、仕事上の悩み、今後の抱負、将来のことなどざっくばらんに話した。
男性と違い、女性は短時間でも表情が大きく変わる。感情が表情に現れるようになると、その人の魅力が増し、撮る方も気持ちが乗ってくる。
ポートレートは、ポーズを決めたり、体型を強調したり、演出したりするより、光と影の世界の中でその人らしい表情が出た時に撮りたいと思う。
ライティングも自然光か少ないストロボで行うのが好き。
一人で全てやるタイプなので、労力をかけ過ぎたくない、という思いもあるけど。
写真のジャンルの中で、ポートレートや人が写っているスナップは、撮っても観ても楽しい。
特に女性ポートレートは楽しい。
男性に比べ、感情が表情に反映されやすく、変化がある。
滑らかな肌の質感があり、化粧やファッションで雰囲気も大きく変わる。
写真のジャンルの中で女性ポートレートが男女問わず惹かれるのではないかと思う。
女優でもなければ、モデルでもないので、Ms. Aということにさせていただく。
Ms. Aは普段はよく笑う。
かと思ったら、数秒後にはこの表情。
女性は生まれながらにして女優、というのはMs. Aに相応しい。
その後にも、Ms. Aは様々な表情を見せてくれた。
過去の憤りに怒りを露わにする場面や、うっすら涙を見せる場面も。
全て、Ms. Aの一部。
カフェでの撮影が終わり、
小雨がちらつく中、屋外でも撮影させてくれたことは、彼女の優しさ。
この後、少し冷えたので、ラーメンを食べるなどして、気がつけば4時間ほど経っていた。
撮影からしばらく経ったけど、どうしているかなぁと思うが、特に連絡は取っていない。
Ms. Aの芯の強さやバイタリティから、きっと元気にやっていることだろうと思う。
ポートレート撮影は、お互いの距離を縮めながら、被写体の本質にどこまで辿り着けるか、それを描けるかに醍醐味がある。
今後も縁があれば、ドキュメンタリータッチでポートレートをまた撮りたいと思う。
では、今回はこの辺で。Shalom!