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私のカメラ遍歴_Leica編
カメラ好き、写真付きの方には憧れの存在と言ってもいいのがLeica。
ずっしりとした質感にシンプルな造り。
様々な逸話や伝説が語り継がれるている、羨望と魅惑のブランド。
今回は、私が使用したLeicaについてお伝えしたい。
1 Leica T(Typ 701)
<きっかけ>
これまでにない、新しいライカ。それがLeica T(Typ 701)。
ウル・ライカ誕生から100年経った時に登場した、アルミ削り出しの斬新なボディ。シンプルな形にレビューサイトで紹介された描写も美しさに惹かれ、なおかつLeica Mよりも手が出しやすい金額だったことから購入を決意した。
<レンズ>
・TL18-56mm F3.5-5.6 ASPH.:35mm換算で28mmから85mmの標準域をカバーするズームレンズ。軽量で取り出しも楽だが、f値が多少暗くても描写は秀逸。さすがライカレンズと思わせてくれる。
・Leica APO-Vario-Elmar-T F3.5-4.5/55-135mm ASPH.:35mm換算で80mmから200mmをカバーする望遠レンズ。これも軽量だが、写実的な写りをするレンズで、圧縮効果も相まって、国産メーカーのレンズの描写よりもユニークな空気感を与えてくれる素敵なレンズだった。
<感想>
Leica Mは欲しいけど、ちょっと手が出ない。そんな時に登場したのがこのLeica T。
ビゾフレックスという外付けビューファインダーや背面液晶に映し出される風景は当時にしては綺麗だった。
ボディは堅牢とはいえ、レンズとも防塵防滴ではなかったので、使う期間が限られたので手放してしまった。
その後TL2、TLと名前を変え、CLが出たかと思ったら、まさかのAPS-Cから撤退。。
まあ、その後登場するSLシリーズやM型に技術力を注力するための助走だったのかもしれないね。
2 Leica X(Typ 113)
<きっかけ>
Leica Tの描写力に味をしめたものの、Leicaらしい描写力のあるズミルックスの世界を覗きたかったから。
<感想>
Leica Xは、新設計の「Summilux f1.7/23mm ASPH.」を搭載した、APS-Cコンパクトデジタルカメラ。f値が明るいので、暗所でも撮影できる。ファインダーがないのが残念だったが、Leica Qとドナドナするしばらくの間楽しむことができた。
3 Leica Q
<きっかけ>
フルサイズのライカの描写を味わいたかったから。
しかも、レンズがSUMMILUX 28mm F1.7 ASPH.なのでM型ライカを買うよりコスパが良かったから。
<感想>
Leica Q(Typ 116)はとても楽しいカメラだった。
旅先には必ず持ち出したし、知り合った女性日本画家さんにもお願いして撮らせてもらった。ポートレートにも使える、色気があり、高い描写力と誇る素晴らしいカメラだ。
私自身、こちらの記事にその良さを力説しているので、未読の方はご覧いただきたい。
ただ、防塵防滴ではなかった。それだけが残念。
現行のLeica Q2はコスパの関係から見送っているけど、Leica Q3あたりが出ると気が変わって買うかもしれない。
4 Leica X-U(Typ113)
<きっかけ>
Leica Qが防塵防滴でなかったので、防水防塵性能を有するLeica X-Uに惹かれたため。
<感想>
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水砂埃に全く気にせず、海山砂地で撮影に専念できる。EVFはないが、解像度の高い背面液晶を見ながら操作できるのがいい。
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Audiのデザイナーがデザインしたフォルムが官能的でユニーク。
小型で丈夫なので、台湾や香港の撮影旅行にはメインカメラのSLよりも大活躍した。
5 Leica SL(Typ601)
<きっかけ>
満を辞してLeicaから出たフルサイズミラーレスがLeica SL(Typ601)。
発表当初から話題になり、レビューサイトで見る頑丈な作りと描写力に心を奪われ、思い切って高額な標準レンズと共に購入した。
<レンズ>
・VARIO-ELMARIT-SL f2.8-4/24-90mm ASPH. :SLのために開発された標準ズームレンズ。値段も60万超えという、高級なレンズ。
立体感と緻密さ双方を併せ持ち、吐き出される画にため息と共に感動した。
かなり大ぶりなので、ちょっと日本の狭い街中では目立ちすぎで辛いかな。。香港では活躍したけど。
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・Summilux 50mm/f1.4 ASPH.:M型用で、線が細く、ピントが合致した部分はシャープ、その周囲は柔らかく表現し、被写体を際立たせる、女性ポートレートには最適な、今まで使ったレンズの中で一番好きなレンズ。
・APO-Summicron 75mm/f2.0 ASPH.:アポズミといえば50mmが有名だが、75mmは少しリーズナブルで、被写体との適度な距離感を保つことができる、絶妙なレンズで、これもポートレート撮影ではお気に入りのレンズだった。
・Summicron 50mm/f2 4th:スタンダードな標準レンズ。小型軽量でレンズが主張しない。だけど描写力は十分で、コスパが一番いいレンズだった。
ただし、女性ポートレートには線が太い感じがするので、スナップや男性ポートレートに向くレンズだと思う。
<感想>
堅牢性の高いフルメタルボディの SL。このカメラを使っていた頃は、公私ともピークで充実していた頃だったように思う。当時最高のフルサイズミラーレスカメラを使い、撮影旅行に出かけたり、本格的なモデル撮影をしたりなどカメラライフを満喫した時期だった。
現在はLeicaのカメラは持っていないが、SL3やパナとの共同で新たに出るカメラに感情が揺さぶられたら、買うかもしれない。
Leicaといえば多くの方にとってはM型のレンジファインダーだろうが、私にとってのLeicaは、あくまでもSLなのである。
では今回はこの辺で。
Shalom!
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