ファイナンシャルプランナー×中小企業診断士の家計簿 1 【家計簿の考え方】
このシリーズでは、ファイナンシャルプランナー知識:実践編を公開します!!
シリーズの概要
ファイナンシャルプランナー(FP1級&2級)といえば、
日本FP協会の累計値で、約43万人強(日本人口の0.3%ほど)います。
それゆえ、単純にファイナンシャルプランナーの知識の公開だけでは、そこら中に情報があり、より差別的で有益な情報になりにくいと考えます。
※それでも、ファイナンシャルプランナーの知識は、義務教育レベルに、基本中の基本!!
そこで、このシリーズでは、ファイナンシャルプランナーの知識に、筆者が、元外資系の戦略コンサルだったこと、中小企業診断士を取得していることを掛け合わせたいと考えています。
中小企業診断士は平成31年4月時点で約27,000人しかいないし、元外資系の戦略コンサルなんて、数千人程度でしょう。
掛け合わせたら、限りなく、「まれ」ってことです。
ただし、まれってだけで、いいか悪いかは判断できませんので、説得力があって、有益な情報を発信するために、
個人(=世帯)を一企業ととらえた家計簿を、
財務的に健全にしていく具体的な方法、戦略を提示
していこうと思っています。
もちろん、ただ提示するだけでは意味がないので、
実際に、私自身が実行しているものに限って、記事化して、
その効果を数字に表していこうと思います。
家計簿の考え方
この記事では、今後、具体的な方法や、戦略を提示していく前段として、
”基準”となる、家計簿の考え方を書いていきます。
家計簿といっても、ここでは、
個人(=世帯)を一企業としてとらえた家計簿
として扱うため、考え方が少し変わります。
一般的な家計簿は、
「労働により稼いだお金はいくらで、月々何にどの程度使っているか」
を記録する程度かと思います。
それで十分だと思いますし、そもそもつけていない人より、
しっかりつけて、少しでも無駄な費用を削ろうとされている方は、
すばらしいと思います。
ただ、なぜ家計簿をつけているのか、考えたことはあるでしょうか。
実は、これが重要だったりします。
そう、目的の設定です。
なんとなく家計簿をつけている、では、ただの作業になってしまい、
進化や、秀でたメリットは生まれないと思われます。
一方で、目的を設定すると、明確な道しるべができたかの如く、
非常に具体的な動きをとれるようになります。
これ、企業も一緒なんです。
企業の構造を個人に置き換えると、下図のようなイメージになります。
そう、つまり、家計簿は、
「やりたいことをやるための、基盤の一つ」
であるべきなのです。
このような考え方から、このシリーズでは、家計簿を上記のように定義します。
やりたいことをやるためには
イメージ図の考え方を少し解説します。
企業においては、経営理念・ビジョンを通して、社会貢献していく、社会に価値を提供していくことになりますが、
そのためには、企業は、
◇社員やパートナー企業、外注先など人的なリソース
◇差別化する技術・ノウハウ
◇マーケティング
◇IT・システム
◇ガバナンス・コンプラ
◇戦略
◇財務
を作る・整備して、構成する必要があります。
では、それらを、”個人がやりたいことを実現させる”ために、
という観点で見ると、何を構成している必要があるでしょうか。
◇個人・家族などの人的リソース
◇スキル・知識(資格保有など)
◇マーケティング
◇IT・システム
◇モラル・民法遵守など
◇具体的プラン
◇家計簿
を作る・整備する必要が出てくるのではないでしょうか。
まずは”やりたいこと”を具体的に
目的の設定は重要だと言いましたが、これがないと具体的に話を進められません。
何でもいいと思います。が、具体的にしましょう。
[OKな例]
”宇宙に行きたいから、1億貯める”
"海外旅行に年1回行きたいから年間で100万円作る"
"月1回、ミシュラン店に行きたいから、月5万円つくる"
”配当生活したいから、2億円を貯める”
[NGな例]
”子供がかわいいから資産を残してあげたい”
⇒何を、いくら?
”老後が不安だから、2,000万円を貯蓄する”
⇒言われた数字でなく、老後、どういう生活をしたいかまで。
なるべく、具体的に、”イメージ”できることを目的とすることをおすすめします。
冒頭に書いたように、本シリーズでは、実際に、
私自身が実行している具体的なアクションを紹介していくので、
私自身のやりたいことも、本当のことを記載していきます。
ただ、やりたいことがすごくいっぱいあるので、その中の一つ、かつ、
なるべく身近で実行しやすい施策を記事化できればと思うので、
これにします。
"月1回、ミシュラン店に行きたいから、月5万円つくる"
これを目的として、具体的なファイナンシャルプランニングを示していきます。
変更するかもしれませんが、ざっくりな流れとしては、
①家計簿の作り方
②目安とする指標
③具体的な施策
④結果として
⑤更なる施策、派生した効果
をシリーズ化できたらなと考えています。
次回は、家計簿の作り方をアップしますね。
有栖ケンタ
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