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会社で幽霊になっていた私に「5年先を見よ!」と師匠が言った。

私が会社に入社した当時、イラストレーターは全盛期でした!
ですから徹夜続きの有名なイラストレーターの方々は、小さなカットの様な仕事を引き受ける時間は無く半面、入社したての私には、ご指名の仕事が来ることもなく掃除を終えるとブラブラしていました。ですから会社が有名イラストレーターに許可を得て、彼らのタッチを真似て描く仕事を持ってきていました。いわゆるゴーストライターです。そのお陰で私は、アクリル画、水彩画、ペン画、色鉛筆と色々な画材をこなせる様になりました。

そんなゴーストライターな日々の中、私は練りゴム(柔らかく粘土の様に形が変化する消しゴム)で、動物を作って遊んでいました。

それをご覧になられた師匠(社長)が
「ARIKAこれで行きなさい!」とおっしゃた。

退屈しの気で作った下手なアシカやネコやイヌ達…???
ARIKA「え!?こんなのお金になりませんよ…」
師匠  「5年後には仕事に繋がる!5年先を見て、今!行動しなさい」

立体を作るきっかけは、その言葉でした。

その当時、立体のイラストレーションは無かったため、周りから随分「こんなのイラストじゃないよ!」と批判を受けましたが、やがてアメリカから3Dイラストレーションという言葉が聞かれる様になると、業界で自然と受けいられる様になりました。

私の5年先まで見通して下さった師匠!この方に巡り会えた事は、私の最大の幸運でした。


一人前に、週刊誌の表紙の仕事を頂く事ができる様になった20代の頃の仕事😄

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