【読書メモ】たいていのこと20時間で習得できる
情報
○著者:ジョシュ・カウフマン
○読了日:2022.02.27(図書館で借りた)
※読んだのは1~3章、8章のみ
感想
学習曲線序盤の急勾配を意識して、新しいスキルは20時間程度で習得できるようになるよって教えてくれる本。
構成としては学習やトレーニングではなく、とにかく「スキル獲得」にフォーカスした「超速スキル獲得法」について1~3章で説明したのち、4章からは実際に筆者が20時間程度で身につけた以下の6つのスキルについて紹介されている。
ヨガ
プログラミング
タッチタイピング
囲碁
ウクレレ
ウインドサーフィン
話は飛ぶのだが、わたしは社会人になってからエレキベースを始めた。もともと低音が好きだというのと、高校時代にバンドをやっていた友人を横目に一歩踏み出せなかったかったのが心残りだったこともあり、社会人なりたての暇な時に趣味として始めたのがきっかけ。
子どもが生まれたこともあり、ここ半年くらいは全然行けてないのだが、月イチでレッスンにも通っておりかれこれ6年経つ。
ただ6年経つのものの、、、びっくりするくらい上達していないし、いまだに人前で演奏したこともない。
上達していない理由は、仕事の忙しさを理由に日々の練習をサボったり、アウトプットする場を自ら作らないゆえにモチベ維持をできてなかったりと色々あるのだが、要は自分の努力不足である。
正直、そろそろ辞め時の趣味かな?と頭をよぎらなくないのだが、一方で「人生で1回でいいからライブをしてみたい。みんなの前でかっこよく演奏してみたい」というささやかな夢を捨てきれず、往生際悪くほそぼそと続けていたりする。
本書はそんな自分に元気を与えてくれる一冊だった。
本書には「超速スキル獲得法」のための10の基本ルールが書かれている。そのうちのひとつに「目標とするパフォーマンスレベルを明確にする」がある。
何かに挑戦するときにはよく言われることだし、わかっているつもりだったが、あらためて自分も「目指すべきゴールが曖昧だったんだな」と本書を読んで思った。
別にベースで食っていこうとしているわけではない。好きな曲2、3曲を人前でライブするのであれば、高校生が学園祭とかでやってるわけだからやってできないことではないはずだ。
そして、その実現のためにかかる時間は、然るべきステップさえ踏めば20時間くらいでなんとかなるのではないか?
確かにそう思わせる内容だった(バンド仲間を探すとかの時間は別だが)
***
本書が唱えるテーマの対局にあるのが、かの有名な「1万時間の法則」だ。何かの分野でプロフェッショナルの領域に達するには、1万時間かければよいというこの法則を聞いたことがある人は多いと思う。
わたしもご多分に漏れず、学生時代「1万時間さえかければ達人になれるのか!」なんて非常に浅はかな考えで、1マス1時間を表す1万マスのワークシートを自作して塗っていたものだ。(当時のテーマはC言語だったと思う。一瞬で挫折したし、今だったらプログラミングってそういうもんじゃないだろ……って思えるのだが、ほんとにアホだった)
本書によれば(というか計算すればそうなのだが)1万時間というと、毎日8時間を約3年半にわたって続けるのに等しい。1日の休みもなく。年間の平均労働日数が260日だとするとフルタイムの仕事ほぼ5年分に相当するらしい。
たしかに現実的ではない。現実的ではないし、これまでの経験からそこまでかけなくてもある程度のレベルまでできるようになってるもののほうが多い。
本書の著者もこう言っている。
まったくもってそのとおりだなと。先のベースの話に戻ると、繰り返しになるが別に音楽で食べていくところ目指しているわけじゃない。そこそこ弾けて、演奏を楽しめるレベルになれればいいのだ。
そのためにはダラダラとつづけるのではなく、その目標に向けて最短距離で時間を投入していく必要があるようだ。後述するように本書では90分、毎日確保することをオススメしている。
今の働き方で90分は厳しいので、1/3の30分、毎日取り組もう。そうすれば約1.5ヶ月弱で20時間に到達する。
せっかく高まったモチベーション。モチベはすぐにしぼんでしまうものなので、20時間というひとつの目安を達成できるよう、毎日の練習を仕組み化していきたい。
読書メモ
超速スキル獲得法10のルール
練習時間を確保する
とにかくやれ