ゾーマの城 / ドラゴンクエストIII
『ドラゴンクエストIII』の終盤において、魔王ゾーマの居城で流れるBGMですな。この楽曲は、勇者たちがついに宿敵との対決に挑む場面の緊張感と、ゾーマ城そのものが持つ重厚で神秘的な雰囲気を音楽で描写しています。ダンジョンのモチーフを変奏させ、低音域でのゆったりとした進行と、不協和音を交えた和声が、不気味さと荘厳さを同時に感じさせますな。
それでは、影響を感じるクラシック音楽について記していこう。
ムソルグスキーの影響
「禿山の一夜」は、魔物たちの集う恐怖の場面を描写した楽曲で、激しいリズムと不協和音が特徴です。「ゾーマの城」も同様に、不穏な和声と低音域の重厚な響きで、魔王の居城の不気味さを表現していますな。
ブリテンの影響
あくまで変奏（一つのフレーズを変化させていく手法）の代表例の一つという形で紹介させていただくが、「青少年のための管弦楽入門」Op.34は、パーセルのテーマを基にした変奏とフーガで構成されておる。各変奏では、オーケストラの楽器群が個別に紹介され、それぞれがテーマを異なる性格で演奏しておる。教育的でありながらも高度な音楽性を持つ傑作ですな。
コメント欄を開放しておるので、クラシック音楽からの影響、その是非についての意見をいただけるとありがたい。音楽の創造において、過去の偉大なる遺産をどのように活用するか、これは常に議論の的となるところじゃ。そなたのお考え、ぜひとも聞かせてほしいと思う。