スポーツクラブ側の工夫
一月も早いもので下旬に入りました。
年明けスポーツクラブに行くと、新しい貼り紙がありました。
まず2種類
1、「水浴びて㊵に戻しシャワー出る」
2、「イスの上家でもクツを置いてるの?」
これは良いアイデアだなと思った。
1をもし、文章で書くなら、
「水浴びをした後は、そのままにせず、40度のところに蛇口の設定を戻してから出てください。」
2なら、
「イスの上には靴を置かないでください。」
“お願い”として書くと長い。
また、言われる側の心境としても、何か強制されているような、人によっては命令されているように感じて不快に感じる人もいるかもしれない。
そこで、日本古来からある5・7・5の川柳の形を使ったのだろう。
うーむ、なかなかやるナ(笑)
これだと嫌味が無い。端的に伝わる。
翌週、貼り紙が増えていた。
3、「大人なら言われなくともお喋り我慢」
4、「譲り合い、ロッカー・スタジオ・プールでも(混雑予想)」
5、「カラダ拭き床を濡らさぬ心意気」
さらに数日後、
6、「クラスター起こさぬように皆用心」
7、「ヒャ〜!やめて!心でさけぶ水シャワー」
初めから7種類を一気に貼られたら、それはそれで嫌だったかも(笑)。威圧感というか。
最初は2種類のみ。3段階に7種類。
これも考えたなあと思う。
よくトイレの貼り紙に「いつもキレイに使っていただきありがとうございます」とあるが、あれに似ている。「キレイに使ってください」と書くより効果的と聞く。
最初からキレイに使ってくれていることが前提となってお礼まで言われている形。こうすると、心理的に汚くしづらいらしいのだ。
同じではないが似てるかもと(笑)。
上から目線・命令調と取られぬよう配慮。
しかも、日本人が馴れ親しんでいる5・7・5に乗せて。
これはなかなか妙案だと思った。
5・7・5の最後には、赤い印鑑を思わせる“マナーアップ川柳”の文字。
下には、「掲載責任者:支配人」、「掲載期限:無期限」とある。
しっかり出どころを明記してあり、ユーモラスな中に、強い遵守を促す意向も伺える。
ふっと力が抜けるくらいの方が、万事に良いのであろう。
実際、暫くは見事に水のままの蛇口が無かった。
が、やはり慣れるのだろう。というより、ほとんどの人は守るのだ。だが、守らない人も必ず数名は存在する。
以前からその方の後は「水」蛇口だった人の後に偶然入ったら…
蛇口の調整レバーは…
「水」、でした…( ̄▽ ̄;)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?