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いつかのミシガンクルーズ

今回は京都を少しだけ離れ、少し前に出会った一冊の本の影響で、ミシガンクルーズに乗船したお話です。


2023年は過去に経験したことのない仕事上での大きな出来事があり、個人的に激動の1年間でした。

さまざまなタスクに忙殺される中、今までの仕事に対する考え方やプロセスについても、これで良かったのか?もっと違う考えかたがあったのではないか?と悩み始め、自問自答を繰り返す日々でした。

さすがこの鬱々とした状況はまずいと感じ始めて、なにか気分転換になるような小説を探して、書店でめぐりあったのが「成瀬は天下を取りに行く」という作品です。





出会った本「成瀬は天下を取りに行く」

読後の感想は一言「おもしろい!」につきます。
完全にこの物語のファンになりました。

主人公「成瀬あかり」の、周りの視線や評価を気にせずに、自分のやりたいことに向かって進んでいく姿に好感がもてますし、個人的には主人公の友人「島崎みゆき」のキャラも好きで、二人の友情がまぶしく、他の登場人物もみな魅力的です。
何より成瀬の多才っぷりがすごい。本当に二百歳まで生きていそう。

まだ学生の主人公が自分の信念を曲げずにマイペースに生きていく姿に感銘し、今の自分がどれほど現状に立ち止まっていたかを改めて気づかせてくれました。

きっと一読されると「成瀬あかり」のファンになります!
おすすめの一冊です。


作品の中に、ミシガンクルーズに乗船するお話がでてきます。
学生時代のまだ恋とも言えない登場人物たちの関係が丁寧に描写されていて、好きなエピソードです。

ちょっと乗ってみたい

船が出航する大津港の最寄り駅である、「びわ湖浜大津駅」や、「JR大津駅」には以前は営業で何度も訪れていて、(そのころ西武大津店があった気がする。)ミシガンも遠くから見ていたので存在は知っていましたが、乗ってみたいとまでは思ったことがありません。

この本を読んで、どうしても作中と同じ景色を自分でも見てみたいと思い立ち、一人乗船を決めました。

調べると「レッツゴーミシガン」のキャンペーン中で、この本を持参するとキーホルダーがいただけるということです。

頂きました。
レッツゴーミシガン


ミシガンクルーズの概要

琵琶湖汽船が運航しているクルーズ船です。

滋賀県と姉妹都市になっているミシガン州との国際友好親善を記念して命名されているそうです。
1982年の就航というからかなり歴史のある船です。
長い期間とても大切にされている船ですね。

琵琶湖汽船HPから

乗船プランは時間帯によってコースが変わり、それぞれ食事も予約できます(乗船当時)

  • ミシガン60 大津港9:40発 「モーニングセット」

  • ミシガン90 大津港11:00発 「ランチブッフェ」

  • ミシガン90 大津港13:00発 「ランチブッフェ/ランチボックス」

  • ミシガン60 大津港15:00発 「ランチボックス/アフタヌーンティー」

  • ミシガンナイト 大津港18:30発 「ディナーコース」

予約なしでも「ミシガンバー」で、ハンバーガーや軽食をオーダーすることもできます。

エンターテイメントとLunch&Dinnerのご案内


乗船したのは15:00発のミシガン60のコースです。
初めてなので、ボッチ船旅が90分耐えられるのか不安で60分にしました(;^_^A

2023年9月某日びわ湖浜大津駅に向かう

びわ湖浜大津駅は、けいはん京津線の終点駅です。
石山坂本線に乗り換えることができ、三井寺や比叡山口、石山寺へ向かうことができます。

京津線は、京都市営地下鉄東西線と御陵まで交互運転していて、山科駅から分かれて地上に出て大津方面に向かいます。
途中から今では珍しい路面電車になり、少し旅行した気分も味わえます。

駅から大津港に向かい、無事にチケットを確保です。

乗船待ちのBirdCafe

大津港ターミナルの待合室の中にあるカフェで乗船待ちします。
お土産屋さんも併設されていて、レンタサイクルショップもあり、カフェの外にはロードバイクのスタンドも設置されていました。
琵琶湖はサイクリングも人気です。

ビールとホットドックで待機です。
このホットドックが想像以上においしかった。

やっぱりここでもビール
ホットドック
豆のサラダもおいしかった。
ニンジンはいらない。。


カフェから、戻ってる船が近づいてくるのが見えます。
乗船待ちのかたも増えてきて、待合室も賑やかになってきます。

戻ってきた
桟橋にいたアヒル
喧嘩した??

出航します

乗船前にセレモニーがあります。
二人のスタッフが軽快なトークでお客様を盛り上げるのですが、まわりを見るとひとり乗船は私だけの様なので、少し気恥ずかしい。

皆さん楽しそうでした。
いいなあ。。

「ミシガン」
こちらに乗船

パンフレットをいただきました。

表紙

ミシガンは4フロア構造で、予約制の場所以外はフリーです。
デッキにも椅子がたくさん並んでいるので、思い思いの場所を確保してひとときの船旅を楽しみます。

船内インフォメーション
「びわ湖は琵琶湖大橋を起点に南湖と北湖に分かれていいます。
北湖は南湖の約11倍の面積があります。」
とのこと。
ミシガンは南湖を周遊しますが、それでも広い。
デッキ
少し天気は悪かった。
風が気持ちいい。

淡水の湖上を進む船に乗るのは初めてでしたが、波もないのでほとんど揺れず、潮風もないとても不思議な感覚でした。

湖上のビール

何度も乗船している感じの団体さんは、早速クルーズデッキで宴会モードです。

クルーズデッキでは航海中に様々なイベントがあり、お客様を飽きさせないプログラムになっています。
ここも作中に登場します。

混雑していたミシガンバーでなんとかビールを購入して、外のデッキでいただきました。

ひとりだと、席を確保できないので船内をウロウロ。。
それでも外ビール最高てす!

3Fから。
落ちたらという恐怖を味わえます(笑)


ミシガンは日本国内では珍しい外輪船で、パドル(外輪)によって船体を動かしています。2階後方のパドルウォークから回転するパドルを見物できますがこれがかなり怖い。

作中にもエピソードが描かれています。
実際に体験すると登場人物たちの姿が見えるような気がしてきます。


あっという間に60分の船旅を終えて、もとの大津港に到着しました。

ビールで気持ちよくなり、船上からの景色をボーっと見ているのが、とてもよい気分転換になりました!

第二弾「成瀬は信じた道をいく」

こちらも読了しました。

今回もめちゃくちゃ面白かった。
また魅力的なキャラクターも次々と登場して、最後の「探さないでください」でそれぞれが成瀬を通してつながっていく。。
見事な構成で一気読みでした。

最後に

ここまでお付き合いいただきまして感謝です。

仕事や私生活でつらいことがあったり、息詰まったりしたときの気分転換は買い物もそうですが、非日常を取り入れることも効果があると実感します。

ミシガンクルーズは、あまり関西の観光ルートには入らないかもしれませんが、今までにない経験ができるお手軽な船旅です。
ぜひプランの一つとして、検討をしてみてください。

せっかく関西にいるので、これからもすこし遠出もしていきたい。

「レッツゴーミシガン」キャンペーン第2弾も開催されているし、また乗ろうかなぁ。

今回はこちらで終了です。
それではまた。

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